『僕が持ってるものなら』インタビュー
22/7 天城サリー&河瀬詩&倉岡水巴&帆風千春&宮瀬玲奈&高辻麗に聞く、リーダー卒業を控えたグループの現在地
8人と3人に分けられたいことは忘れちゃいけない悔しさ(高辻)
ーー昨年以降、通常のイベント開催が難しくなりましたが、それでも配信も含めてライブでの進化が見られました。特に11月の生配信ライブ『11』は、22/7が11人グループであることを強く示す機会でした。これまで長らく、先行キャラクターを演じる8人による楽曲披露の際には、のちに追加されたキャラクターを演じる3人が参加できない状態が続いていましたが、それが完全に解消される転機になりましたね。
帆風:口では「22/7は11人」と言ってはいても、今までは目に見える差みたいなものがありました。配信ライブ『11』で、もともと8人用だった楽曲も含めて11人全員でパフォーマンスできた時、本当の意味で「22/7は11人」と胸を張って言えるなと思いました。もやもやしていたものが、パフォーマンスした瞬間にすっと晴れていったような感覚で、そういう意味で特別だったなと思います。
ーー高辻さんはこれまで、8人楽曲に参加できなかった時期も長かったと思います。
高辻:……うーん、いろんな気持ちがありすぎて、言葉にできなくて。(しばらく考えて)やっぱり、8人と3人で分けられていたことに対して、自分の中で消化しきれてない思いがずっとずっとあって。それを完全に消し切ることって、たぶん今後一生かけても不可能というか。でも、それは忘れちゃいけない悔しさだから、消す気はなくて。ずっと思い続けてきたことが、ようやく叶った成功体験でもあるし。あと、自分自身はいいとしても、見てるファンの人たちの気持ちになったときに、すごくつらいだろうなと思ってました。ファンの人って、好きでいるからこそいろんな思いがあるのもわかってたから。ようやく、「安心してね」って、届けられたことが大きかったなあ。
倉岡:今まで一番嫌やったのが、ライブで11人曲の次に8人曲をやる時、3人がなんともいえない悲しそうな表情ではけていくんですよ。それがまったくなくなったことが、すごい嬉しくて。もどかしい気持ちがなくなって、11人で全曲やってるのが本当に嬉しいなって思いました。
高辻:はけていく瞬間って、やっぱり嫌だなって気持ちはあるんです。だけど、回数を重ねるごとに、人ってそれに慣れちゃうんですよ。「そういうものなんだ」「私ってその程度だから」って。でも、そうやって受け入れてしまっていることもまた苦しいっていう状況になっていて。だけど、今言ってくれたのを聞いて、やっぱりあの時間に慣れちゃってたのはおかしかったんだなって思えました。もっともっと、やりたいことを言っていくべきだし、もっと願望を持っていいんだなって。
ーー『11』では、特にキャラクターソングで配信ライブならではの見せ方が工夫され、今年1月の『TVアニメ「22/7」スペシャルイベント Mission Paradise』では、フルバージョンのキャラソンが披露されました。キャラクター単位での楽曲パフォーマンスが増えています。
天城:全員でステージに立つ時も気を引き締めているんですけど、キャラを背負いながら一人でパフォーマンスするとなると、頭の先から爪先まで常に見られてる意識を持たなきゃいけないと、あらためて思いますね。そうやってキャラソンをやることで成長できて、グループとしての表現も一つ上に行けるんじゃないかなと思います。
河瀬:誤解を招く言い方だったら申し訳ないんですけど、斎藤ニコルという存在が頼もしくもありプレッシャーでもあって。ニコルちゃんは歌もダンスも完璧でストイックな子。ニコルちゃんがついていてくれると思うと頼もしいけれど、私自身の能力ではニコルちゃんにたどり着けない、私じゃダメなんじゃないかと感じてしまう部分も正直あるんです。ニコルちゃんを演じている身ではありつつ、目指すべき存在でもあるので、ニコルちゃんの存在に引っ張られてもっと成長していくべきだなと感じますね。
宮瀬:それこそ最初は、立川絢香ちゃんのセクシーなキャラクターに抵抗ではないですけど、「絶対できないな」っていう思いがあって、レコーディングもすごく苦労しました。思い悩んだ時期もあって、必死についていくような感覚で、ひたすらダンスの先生の動画を見ながら、どういう所作で振る舞ったらセクシーに見えるのかと向き合ってキャラクターソングを作っていきました。自分自身も、キャラクターソングは絢香ちゃんになりきるのが正しいと思うので今はもう吹っ切れて、絢香ちゃんがいてくれる感覚で披露しています。
これから一人になって22/7という存在に追いつけるように(帆風)
ーーその一方で、今年リニューアルされた冠番組『22/7 検算中』ではアイドルバラエティ番組としての性格が強くなり、キャラクターではなくメンバー自身の個性がより表に出るようになりました。
天城:昨年までの『22/7 計算中』では藤間桜ちゃんとして出演していたので、桜ちゃんという皮に守ってもらっていたんですよね。番組が『検算中』になって、すべて自分の言葉として笑いをとらなければいけなくなると、頭がパニックになってしまう(笑)。私、ナナニジに入ってから明るく前向きになれたなって思ってたんですけど、何一つ変わってなかったんだって気付かされたといいますか。自分自身ではまだまだ何もできない不甲斐なさを感じて、もっと成長しなきゃなって思ってます、はい(笑)。
倉岡:私もサリーちゃんと同じで、河野都っていう可愛い女の子の皮を被っていれば、どこまで暴れてもファンの皆様は許してくれるかなって思ってたんですけど。『検算中』ではあまりに暴れると、「倉岡、やってんな」って思われちゃうんじゃないかと。でも、いざ始まるとバラエティが好きなので暴れてしまって、あとで後悔するという……。
ーーやりすぎてしまうという自覚が?
倉岡:反射的にきつい言葉でツッコミを入れてしまった時に、それがカットされず放送されて、ファンの人たちがその言葉で傷ついたらどうしようとか、すごく考えます。東京に初めて来た時、まだコテコテの関西弁だったので、普通に喋ってるだけのつもりが相手を泣かせてしまったこともあって。なので、今は柔らかい関西弁を意識して、人を傷つけない笑いを心がけています。本当は暴力的な笑いも大好きなんですけど(笑)、でも私たちはアイドルでもあるので、柔らかいバラエティ番組を目指そうと思って頑張ってます。
ーー2月28日には『「僕が持ってるものなら」発売記念LIVE』が開催されます。帆風さんの在籍中最後の活動にもなりますが、どんなライブになりそうでしょうか。
帆風:7thシングルは今まで一番と言っていいくらい作品の幅が広いので、ナナニジにはこんなにいろんなことができるんだという姿を見てもらえるんじゃないかなと思いますね。ライブに向けて練習していても、表情がコロコロと変わっていくのが自分たちでも楽しいですし、皆さんにも純粋に楽しんでいただけると思います。
天城:ちはるんを明るく送り出したいので、全編を通してとにかく笑顔の公演にしたいですね。ファンの方々にも、これからのナナニジも大丈夫だなと思っていただけるような、そしてちはるんが別の場所でもきっと輝けるんだろうなって思っていただけるようなライブにしたいと思っていて、それに向けて今頑張っています!
帆風:いい意味でこれまで通りの、今見せられる最高の「22/7 帆風千春」を見せられたらと思っています。卒業を決断して、これからのことを心配してくれる人もたくさんいると思うので、「帆風は大丈夫だ」と思ってもらえるようなパフォーマンスをしたいですね。
ーーグループ卒業以降の活動を通じて、帆風さんはメンバーに背中を見せていく立場にもなっていくと思います。
帆風:今、背中を見せていくと言ってくださったんですけど、私はこれから一人になって、まずは22/7という存在に追いつけるようにしないとって思います。私は声優という道を目指していきますけど、もちろんナナニジも声優としての側面を持っているので、これから声優としてもっと活躍するメンバーも絶対出てくる。そういうメンバーと現場でまた会えるように、私も頑張らなきゃという気持ちです。
■リリース情報
『僕が持ってるものなら』
発売日:2021年2月24日(水)
形態数:全4形態
1.完全生産限定盤A:¥7,000(税込)
CD+Blu-ray+フォトブック+三方背BOX+トレカ(完全盤A アーティストトレカ11種のうちランダムで1枚を封入)
※Blu-rayには、22/7 Anniversary Live 2020』@LINE CUBE SHIBUYA(2020.09.20)昼公演ライブ映像を収録
2.完全生産限定盤B:¥7,000(税込)
CD+Blu-ray+フォトブック+三方背BOX+トレカ(完全盤B アーティストトレカ11種のうちランダムで1枚を封入)
※Blu-rayには『22/7 Anniversary Live 2020』@LINE CUBE SHIBUYA(2020.09.20)夜公演ライブ映像を収録
3.初回盤:¥1,850(税込)
CD+Blu-ray
4.通常盤:¥1,250(税込)
CD only
【楽曲先行配信リンク】
22/7 「僕が持ってるものなら」
※1月13日(水)0:00より有効
■関連リンク
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22/7検算中&計算中(@227keisanchu)
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サイン入りチェキプレゼント
22/7 天城サリー、河瀬詩、倉岡水巴、帆風千春、宮瀬玲奈、高辻麗のサイン入りチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。
応募方法
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<締切:3月11日(木)>