声優 小西克幸、『鬼滅の刃』宇髄天元役での自信みなぎる演技に注目 『遊郭編』アニメ化決定を機に考察
一見、傲岸不遜で自分勝手な宇髄。だが、命を駒のように扱う忍の一族の考え方に抗って生きてきた宇髄は、生きることに対して人一倍強いこだわりを持っている。3人嫁がいるのも、単に彼の色男ぶりを象徴するためのものではない。嫁3人の命が一番大切と言い切る宇髄は、それを守り切る覚悟も持ち合わせているのだ。
そんな宇髄をメインに据えた『遊郭編』は、「生きのびる」ということが一つのテーマと言える。
『無限列車編』で、上弦の三の鬼・猗窩座と壮絶な死闘を繰り広げた煉獄。圧倒的な実力差と怪我で、2人の戦いをただ見ていることしかできなかった炭治郎は、そこで自分の無力さを実感するとともに、「もう誰も殺させない」という決意を新たにする。今回の『遊郭編』は、そんな『無限列車編』後の、炭治郎の初めての戦いでもある。
宇髄の信念、そして炭治郎の決意が結びつき、「生きのびる」ための共闘が繰り広げられる『遊郭編』。愛憎渦巻く花街を舞台にした戦いがアニメでどう表現されるのか、音柱・宇髄天元のド派手な活躍、そして宇髄に命を吹き込む小西の演技と共に、放送開始がとにかく待ち遠しい。
ちなみに、アニメ化発表と同日、バレンタインの2月14日に公開された『中高一貫!! キメツ学園物語 バレンタイン編 第3話』に、荒ぶる美術教師として登場している宇髄。2月28日までの期間限定公開だが、『遊郭編』への期待を持て余している方々は、この動画で一足先に動き、喋る宇髄天元に触れてみてはいかがだろうか。
■満島エリオ
ライター。 音楽を中心に漫画、アニメ、小説等のエンタメ系記事を執筆。rockinon.comなどに寄稿。Twitter(@erio0129)