白石麻衣&西野七瀬、人気キープの秘訣は挑戦の姿勢にあり 乃木坂46卒業から見せ続ける“新しい自分”の姿
乃木坂46在籍時よりファッションモデルとして女性からも絶大な人気を誇っていた2人。グループの看板を外した今も、白石と西野が雑誌のカバーを飾り続けていることはその圧倒的支持をキープしている証拠である。
もちろん、2人がグループメンバーだった頃と変わらぬ活動をしているわけではない。白石は先述したように、2020年8月に公式YouTube「my channel【白石麻衣 公式】」を開設。半年にしてチャンネル登録者数は130万人を突破、全動画視聴再生回数は5000万に迫る勢いを見せている。ほぼ週1回のペースでアップされている動画に共通しているのは、ゲームに、ソロキャンプ、ゴルフ、実験、グルメ……と白石の好奇心旺盛で負けず嫌いな性格が前面に出たキャッチーな部分。一見近寄りがたい、手の届かない存在ではなく、愛らしい身近な白石がそこにはいる。
一方で、『しゃべくり007』や『笑神様は突然に…』、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)、『10万円でできるかな』、『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)、『突然ですが占ってもいいですか?』、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)など幅広いバラエティ番組にも出演。『ジョブチューン』(TBS系)に、『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)とバナナマンとの共演を重ねていることもファンにとっては嬉しいポイント。女優としても活躍する白石だが、現在はYouTubeとテレビとの両輪でタレントとして力を入れている印象だ。
西野は2021年に入ってからCM露出が爆発的に増加している。冒頭で触れた白石との「アサヒスーパードライ」だけでなく、「SUUMO」新CMではスーモハウスの住人としてカウガール姿を披露。「au 意識高すぎ!高杉くん」シリーズには貯杉先生として登場し、妖艶な笑みで「めちゃめ……ちゃ」と神木隆之介演じる高杉くんのハートを撃ち抜く新任先生を演じている。西野も現在26歳。ビールのCMに、先生役とまた一歩大人びたイメージを感じさせる。
女優としては『あなたの番です』(日本テレビ系)で演じた黒島沙和が西野七瀬の名を知らしめる代表作に。ミステリアスな貯杉先生も、どこか黒島を想起させる役柄である。さらに今月末から上演となる劇団☆新感線による新プロジェクト「Yellow新感線」の舞台『月影花之丞大逆転』、8月公開予定の映画『孤狼の血 LEVEL2』に出演と、アバンギャルド/アウトローな役柄を演じることとなる。『ライオンのグータッチ』(フジテレビ)、グータンヌーボ2(関西テレビ)と長年続けてきたMCを続けながら、女優としては新たな一面を見せていく。2021年は西野にとって挑戦の年となるだろう。
グループを卒業してからも、新しい自分に出会うために歩みを止めない姿は、きっと乃木坂46メンバーにとっても心強い指針となるはずだ。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter