松本沙羅、小松未可子、田所あずさ……『犬夜叉』世代の声優たちによる『半妖の夜叉姫』での好演に注目
高橋留美子原作『犬夜叉』シリーズの、その後を描いた注目アニメ『半妖の夜叉姫』(読売テレビ・日本テレビ系)が現在放送中だ。犬夜叉や殺生丸の娘らが活躍する冒険譚には、冥加、雲母、弥勒などお馴染みのキャラクターも登場し『犬夜叉』世代も楽しめると話題。殺生丸の娘である“日暮とわ”を松本沙羅、とわの双子の妹“せつな”を小松未可子、犬夜叉とかごめの娘である“もろは”を田所あずさといった人気声優が演じており、各声優のキャリアと情熱も、作品を盛り上げる要因になっている。
日暮とわを演じる松本沙羅は、2013年にデビュー。海外ドラマや映画の吹き替えを数多く担当し、映画『パラサイト 半地下の家族』やドラマ『梨泰院クラス』などが有名だ。『パラサイト』では主人公のキム・ギウが家庭教師を務めるパク家の娘、パク・ダヘを演じた。『梨泰院クラス』では、主人公パク・セロイが営む居酒屋を人気店に導くチョ・イソを演じ、IQ162を持つクールさとまっすぐな恋心の両面を持った役を好演。アニメ作品としては、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』(テレビ東京系)の雀乃なみだ、高校の箏曲部を舞台にした『この音とまれ!』(TOKYO MXほか)の来栖妃呂などを演じている。
『半妖の夜叉姫』では、『犬夜叉』のヒロインである日暮かごめの弟=日暮草太の家で育てられ、時代樹の力で戦国時代に引き戻される主人公、日暮とわを演じている。とわは、ボーイッシュな見た目の活発な女の子で、現世ではケンカに明け暮れ義妹の芽衣からたしなめられることもあるが、ケンカ相手や妖怪に情けをかける優しさも持ち合わせている。松本は、とわ役に決まった時、嬉しさと同時に小気味良い緊張感が生まれたとコメント。多面的な難しい役だが、心地良い緊張感と共に繰り出されるキレのある声と演技で、見事にとわというキャラクター性を体現している。
また、せつなを演じる小松未可子は、オーディションを受けるにあたって『犬夜叉』全巻を読み直して臨んだというほど同シリーズの大ファン。2010年に声優デビュー後、『モーレツ宇宙海賊』(MBS・TOKYO MXほか)の加藤茉莉香、『アルテ』(TOKYO MXほか)のアルテなど、これまでに多くの作品でヒロインを務めてきた。現在放送中の『呪術廻戦』(毎日放送・TBS系列)にも出演しており、長刀や三節棍などで華麗に戦う禪院真希を演じている。また、今年4月から放送スタートする『イジらないで、長瀞さん』(TOKYO MXほか)には、ガモちゃん役で出演することも決まっている。
そんな小松が演じるせつなはとわの双子の妹で、現世でバイオリン演奏にハマり、戦国時代に戻ってもよくバイオリンを弾くシーンがある。小松はマリンバ演奏を特技に挙げているほか、2012年からはアーティスト活動もスタートさせ、2018年にはQ-MHzプロデュースのアルバム『Personal Terminal』をリリース。そんな小松だけに、音楽好きなせつなの役柄はぴったりだろう。また、せつなは夢の胡蝶の力で眠りを奪われ、とわと過ごした幼少期の記憶を失っているが、徐々に心を開いていく。基本クールで物静かだが、時折見せるとわや仲間への優しさ、はにかんだ表情などを小松は繊細に演じ上げている。