TREASURE、新曲「BEAUTIFUL」によるSNSでの驚異的なアクション 『ブラクロ』の世界とリンクする楽曲が映し出すものとは

 TREASURE初の日本語オリジナル楽曲「BEAUTIFUL」が、アニメ『ブラッククローバー』(テレビ東京系)第13クールのエンディングテーマとして1月5日放送回にて公開された。この放送直後、Twitterではハッシュタグ「#BlackClover_with_TREASURE」がリアルタイムトレンドで世界1位を獲得。アニメの新クール放送と楽曲公開を祝った全世界のトゥメ(TREASUREのファンダム名)によるこの現象からも、改めてグループの勢いを感じた。

 ショートバージョンであるエンディング版では、メンバー全員のボーカルパートが入っているわけではないが、JIHOONによる歌い出しから高音の美しい癒すようなゆったりとしたバラードで、今まで韓国で発表してきた楽曲とはまた異なる柔らかなボーカルトーンが際立ち、新たなTREASUREの側面を見せている。作詞には日本人メンバーのYOSHIも参加しており、「アニメのテーマでもある前向きで、夢に向かって諦めない気持ちを表現しました」というコメントのとおり、魔法帝を目指し、ひたすら実績を積みながら成長していく過程にある主人公のアスタとライバルのユノなど登場人物たちと、これからさらに成長譚を描いていくであろうTREASURE自身のイメージを織り込んだような歌詞が印象的な曲だ。

 TREASUREの大きな特徴は、12人という大所帯で繰り広げられる「K-POPボーイズグループらしい」フレッシュで迫力のある群舞と、BLACKPINKなどYG所属のグループのベースに引き継がれている特有のヒップホップサウンドを踏襲したサウンドクオリティの共存にあるが、加えて新人らしからぬ多彩なボーカルラインの厚さも魅力のひとつと言えるだろう。韓国ではデビューしたばかりの未成年が多いグループは、特に初期は10代のファンが多い傾向にあるが、デビューシングル3部作の総売上が70万枚を超える(hanteoチャート調べ)TREASUREも15〜24歳の女性が購買層の7割を占めているという。しかし、男性では20代が最も多く、30代と40代も1割近く存在しており、いわゆる「ティーンクラッシュ」「ボーイズグループ」的な支持が熱いと同時に、若年層以外の幅広い層からも注目を集めているということだろう。

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