Kis-My-Ft2 玉森裕太、『ボス恋』で俳優として新境地へ 『リバース』『グランメゾン東京』などから確かめる演技面での成長
俳優としての玉森は、まるで水のようだ。どんな色にも形にも変化する順応性と適応性を持ち、過度な主張はしないが、なくてはならない存在。役を捉える高い感受性をもって、玉森は役に命を吹き込む。役としての“彼”は確かな呼吸を始め、置かれた場所でめいっぱいに生きて輝く。主演・助演問わず、役に“人生”を歩ませることができるのは、玉森の強みだ。
“彼”が笑えば、私たちは嬉しいし、“彼”が泣けば悲しい。そういうまっすぐな芝居もまた、透明で美しい水を連想させる。
俳優・玉森裕太に会える日を、多くの人が待ち焦がれていた。待望の新作『ボス恋』では、どんな表現を見せてくれるだろう。正直なところ、期待しかしていない。
■新亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。Twitter