神宿 一ノ瀬みかが語る、新成人迎えた心境と歌への強い思い「人間の本質的な部分をゆっくり磨いていきたい」

 神宿 一ノ瀬みかが、2021年に新成人となる。一ノ瀬は、14歳でアイドル活動をスタートし、最年少センターとしてグループを牽引。なかでも、神宿随一のボーカル力は、アイドルシーンのなかでも今、高い注目を集めている。【最終ページに読者プレゼントあり】

駆け足だったからこそ見落としていたことも多かった

 2021年に晴れて新成人となる彼女は、自身のメンバーカラーでもある赤色の大振袖に身を包んだ。なんでも和装をしたのは七五三の時以来、約13年ぶり。当初は振袖を着ること自体も迷っていたという。

「もともと振袖ではなく、もっと違うスタイルで成人式を迎えたいと思っていたんです。昔から尖った性格をしていたこともあって、『成人式は坊主に袴がいい』ということを周りのスタッフの方々にも伝えていて、少し困らせていたかもしれません(笑)。でも、いざ成人式が近づいてくるなかで、振袖のルーツや着る意味を一度調べてみたら、その奥深い世界にどんどん興味が湧いてきて着ること決めました。実際、これまで日本の伝統文化にあまり目を向けてこれなかったのですが、今は日本に生まれた女性として、日本の歴史を感じられる体験ができて新鮮な気持ちです。今回の振袖は、きもの専門店のやまとさんに用意いただいた振袖候補の中から、自分が好きなデザインのものをお借りしたのですが、どの振袖も本当に素敵でした。私が着ているのはベースの生地自体にも柄が入っているもので、そこが気に入ったポイントですね」

 2020年4月に20歳を迎えた一ノ瀬。20歳になってからは、メンバーと初めてお酒を飲む機会にも恵まれたという。

「20歳になってからの新しい体験は、メンバーと一緒にお酒を飲めるようになったこと。今までしなかったようなお話をできるようになったので、またひとつメンバーとの距離が近付いた気がします。でも私が健康志向なところもあって、あまりお酒を飲むタイプではないんですけど……」

 一ノ瀬は、14歳からアイドル活動をスタートし、学業との両立という忙しい日々を過ごしてきた。そんな彼女は、10代をどんな期間として振り返るのだろうか。

「10代の頃は、とにかく先に進みたい、色んなことを経験したいと、すごく前のめりに生きていたなと思います。小さい頃から家庭環境や学校で大変な経験を色々してきて、もちろん、そこで身につけたこともたくさんある反面、駆け足だったからこそ見落としていたことも多かったように思っていて……歳を重ねる中で、そういう気付けなかったことを少しずつ意識するようになった。これからは、色んなことを知っていきたいし、人間の本質的な部分をゆっくり磨いていって、自分が経験したことをたくさん発信していきたいですね」

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