ジャニーズ年末企画:ライター5名が振り返る“激動”の2020年(柚月裕実、北村由起、新 亜希子編)

北村由起「嵐の活動休止までのカウントダウンを常に感じて過ごした1年」

1.今年のジャニーズを振り返り、一言で表すとどんな言葉が思い浮かぶか

 ズバリ「配信」です。「Smile Up ! Project」をはじめ自粛期間中に木村拓哉さんを筆頭にV6や嵐、などベテラン勢からJr.まで各グループが趣向を凝らした動画を配信し、楽しみにしていたライブや舞台が中止になって悲しんでいるファンに寄り添いました。また多くのグループの無観客ライブが配信されたことも画期的な出来事だったのではないでしょうか。これまではライブを見るには該当FCに加入するかライブディスクを購入する必要がありましたが、配信ではいずれかのジャニーズのFCに加入していれば割引料金で配信を見ることができたため、「ちょっと気になっていた担当以外のグループのライブ配信を見たことがきっかけで“推し”が増えた」という人もいたのではないでしょうか。またグッズもオンラインで購入できるようになり長蛇の列に並ぶことなくゲットできるようになったことも印象的です。

2.飛躍を遂げたと感じるジャニーズグループ

 ものまねやバラエティ番組の出演が増え、広くお茶の間の認知度がアップした河合郁人さんの活躍が際立ったA.B.C-Z。グループとしても初主演映画やシングル『頑張れ、友よ!』のリリース、個人の舞台、ドラマ出演など話題も豊富でした。一方“関西の面白いお兄ちゃん”的なイメージが強かったジャニーズWESTは「証拠」をきっかけにメンバーの歌唱力に注目が集まり“歌えるアーティスト”として大きく飛躍。“ジャニーズWEST史上最もカッコいい”と称した「LIVE TOUR 2020 W trouble」で今後のグループとしての方向性が明らかになったように感じました。そしてデビュー前とは思えない活躍のなにわ男子。最もデビューに近いグループと噂されるだけあり、配信ライブで魅せたキラキラ感と個々のスキルの高さに成長を感じました。

3.2020年のSnow Manの動向から感じたこと

 「D.D.」の鮮烈デビューから怒涛の1年間を突っ走ってきた9人。多くのファンを獲得した理由は、楽曲に加えそれを表現するのスキルの高さとメンバーの個性が上手く訴求できたからだと感じます。併せてパフォーマンスとバラエティでのギャップも大きな魅力であり武器。バラエティに対する取り組みで印象的なのは「全員参加型」の姿勢。1人がボケると誰かがすかざすがツッコむ、フォローする体制が完成しています。誰一人傍観者がいないので番組自体も非常に面白く、冠番組の配信も待ち遠しく感じます。『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』では今まで舞台が観られなかった人、映画で初めて滝沢歌舞伎に触れる人など幅広い層へ魅力をアピールすることに成功しており2021年のさらなる飛躍に期待大です。

4.一年を通しての所感

 個人的には嵐の活動休止までのカウントダウンを常に感じて過ごした1年でした。ファン へ寄り添い、様々な形で愛を届けてくれた5人。多くの嵐ファンの方と同じくいつま でも寂しい気持ちはぬぐえませんが、5人から受け取った幸せを大切に宝箱に入れ、活動 再開の日を待ちたいと思っています。また印象的だったのは自粛期間前に行われた木村拓 哉さんのソロライブ。グループと違い、大阪城ホールの客席を埋め尽くしたファンの皆さ ん全員の視線と歓声が木村さん1人に注がれている様子は圧巻の一言。大人になったジャ ニーズアイドルの可能性を感じさせてくれた素晴らしいライブでした。いちジャニーズフ ァンとして、大みそかの『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)、『ジャニーズカウントダウン』(フジテレビ系)も見逃せませんね。

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