JO1、表現の振り幅に可能性感じたパフォーマンス トークコーナーも充実した初単独ライブを振り返る

 そのまま、クリスマスらしい衣装に身を包んだメンバーが「理想のクリスマスデートプランは?」「クリスマスの思い出は?」という質問に答える映像が流れる。それぞれが個性溢れる回答をし終わると、再びステージの映像が映し出された。白と赤の衣装にチェンジした11人が披露したのは、「Happy Merry Christmas(JO1 ver.)」。ペンライトを持ったり、「JAM」と書かれたプレゼントの袋が出てきたりと、演出も盛りだくさんだ。続く「やんちゃBOY やんちゃGIRL(JO1 ver.)」では11人の可愛らしさが全開。表現の振り幅に可能性を感じざるを得なかった。

 余韻をそのままに始まったのは、「JO1のクリスマスミッション」のコーナー。與那城扮する「よなサンタ」進行のもとトナカイチーム(大平、川西、金城、白岩、鶴房)と雪だるまチーム(川尻、木全、河野、佐藤、豆原)に分かれ、5つしか無いプレゼントをかけてゲームにチャレンジする。最初は爆音で流れる音楽をヘッドホンで聴きながら相手の口の動きだけでお題を当てる「爆音キーワード当てゲーム」、風船を割っても真顔でいられるかを競う「風船割り真顔対決」、5人手をつないだ状態でフラフープをくぐり抜ける「フラフープ送りゲーム」の三番勝負で、プレゼントを手にしたのはトナカイチーム。気になるプレゼントの中身は、LAPONEエンタテインメントの社長が焼き肉に連れていってくれるというものであった。

 再びステージを移動し、スクリーンに映し出された流れ星に向かって願い事をする「星に願いを…」のコーナーを経て、制服姿の11人が「GO」、「OH-EH-OH」とクールなパフォーマンスを見せていく。そんな中、川西が「盛り上がってますかー! 僕たちはめちゃくちゃ楽しんでます」と声を上げると、川尻から「寂しいお知らせです。次の曲で最後です」という言葉が。豆原の「最後は僕たちの原点の曲です」というコメントで、最後の曲となる「ツカメ〜It's Coming〜(JO1 ver.)」がスタートした。いつも以上に気合いが伝わってくるパフォーマンスは、心に響くものがある。そしてプデュで歌った時、JO1結成当初、今と歌詞の意味が違って聞こえ、思わずウルッとしてしまう素晴らしいラストソングであった。

 だが、まだライブは終わらない。結成後からライブリハーサルまでの様子までが詰め込まれたVTRが流れ、コンサートTシャツ姿で姿を表したJO1。初披露となる「Be With You (足跡)」をしっとりと歌い上げ、JAMへの思いを伝えていた。そして一人ずつJAMへメッセージを送る。「正直辛いことの方が多かったんですけど、今こうやって頑張れているのはJAMの皆さんとメンバーのおかげです。僕が活動する根っこはJAMの皆さんを幸せにすることなんで、これからも幸せにできるように頑張ります」と話す大平の目からは涙が。メンバーが背中を手を当てたり、「大丈夫だよ」と声を掛けたりしていたが、こういった絆の強さもJO1の良さの一つだろう。白岩は「スタッフさんに宿命と運命の違いってなんですかって聞いたんですよ。そしたら『宿命は後ろから来るから変えられない、でも運命は前から来るから変えられるんだよ』って言われて。JO1がJAMに出会ったのが宿命だとしたら、JAMの運命を変えるのは僕たちなんじゃないかな、と。僕らが一番頑張らないとJAMは幸せになれないと思うんで、誰よりも、これからも、JO1は11人で頑張っていきます」と、仲の良いスタッフとの会話で気付いたことを語っていた。こうして挨拶が終わると、「1stライブ、最後は僕たちJO1のスタートの曲です」という川尻の言葉で、「無限大(INFINITY)」を全力で披露。達成感に溢れた表情を浮かべ、「今日は一生に一度の1stライブ、最後までご覧いただき、本当にありがとうございました!」と笑顔でステージを後にし、ライブに幕を降ろした。

 最後、画面には「THANK YOU JAM」という手書きのメッセージが映し出されていたが、思わず「こちらこそ!」と言いたくなるほどアツく、思いが伝わってきた『JO1 1st Live Streaming Concert 「STARLIGHT」』。2021年も彼らの活躍から目が離せなさそうだ。

※記事初出時、一部内容に誤りがございました。訂正し、お詫び申し上げます。

JO1公式HP

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