22/7(ナナニジ)、無観客配信ライブで体現した“11人が集まった理由” グループの完成形で踏み出す新たな一歩

 22/7が11月13日、無観客生配信ライブ『11』を開催した。新木場STUDIO COASTを舞台に行なわれた今回のライブでは、グループの画期となる飛躍を見て取ることができた。一つは配信ライブに特化した映像演出の進化、そしてもう一点、何より大きいのは「11人編成としての22/7」をあらためて前面に打ち出したことである。

22/7

 配信が開始されると、本編上演に先立つ影ナレののち、メンバーたちによるライブ前の円陣が映し出され、ライブ直前の臨場感を届ける。ここで披露されたのは、TVアニメ『22/7』第5話で倉岡水巴演じる河野都を中心にして生まれた、アニメ版の円陣だった。ライブに臨むリアルメンバーの息遣いを伝えながらアニメとクロスオーバーすることで、このグループの特性をさりげなく織り込み、盛り上がりを高めた瞬間だった。

 ライブは9月リリースの6thシングル表題曲「風は吹いてるか?」からスタート。続いて同じく6thシングル収録の「ポニーテールは振り向かせない」、さらに「不確かな青春」「願いの眼差し」と続き、セットリスト序盤では22/7らしいシリアスさと爽快なアイドルソングの両面をタイトに提示してみせる。配信オンリーであることを前提にした豊かで安定したカメラワーク、そしてそのカット割りに綺麗に対応したパフォーマンスからは、ライブに向けた準備の入念さがうかがえる。

 続くパートでは先頃結成されたグループ内ユニットの楽曲、“晴れた日のベンチ”(海乃るり・倉岡水巴・高辻麗・武田愛奈)による「半チャーハン」、“蛍光灯再生計画”(河瀬詩・白沢かなえ・帆風千春・宮瀬玲奈)の「タトゥー・ラブ」、そして“気の抜けたサイダー”(天城サリー・西條和・涼花萌)による「ソフトクリーム落としちゃった」が連続で披露され、ライブのスタートダッシュで6thシングルに収められた作品を網羅する。

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