BTS JIN、常に弟たちに寄り添う最年長としての役割 自らの実力を磨き、努力から生まれた自信で届ける笑顔

『BE (Deluxe Edition)』

 BTSのニューアルバム『BE (Deluxe Edition)』のリリースが11月20日に迫る中、11日にはメンバーによる手書きのトラックリスト&カバーデザインが公開され、大きな話題になった。

 今回収録される楽曲は「Life Goes On」「내 방을 여행하는 법(Fly To My Room)」、「Blue & Grey」「Skit」「잠시(Telepathy)」「병(Dis-ease)」「Stay」「Dynamite」の8曲(※カッコ内は英語タイトル)だ。「잠시」は日本語に直訳すると“しばらく“になるのだが、“テレパシー“というい英語タイトルがつけられているところに、5月11日にYouTubeでアップされたアルバム会議の動画を思い出す。

2004** BTS (+ENG)

 多くの人が生活の変化を感じた2020年。BTSもライブができなくなり、辛い思いをしているARMY(ファン)を慰めたいという気持ちはあるものの、それを直接的な言葉にしてしまうと誤解も生じやすいと頭を悩ませたメンバーたち。そのときRMが「そういう気持ちが言葉にしなくても伝わればどれだけいいだろう」と語り、「テレパシー」というキーワードを話していた。テレパシーとは科学技術ではなく、掛け合った言葉、発信した思い、歌った曲たち、交わした視線……これまで一緒に過ごした時間の積み重ねで実現できるものではないか、と。

 その思いを聞いたSUGAは、小さなメモ用紙のことを思い出す。それはファンが書いてくれたもので、とっさにしおりのように本に挟んだものだった。まるでドラマのように、ふと開いた本からハラリと落ちたメモ用紙。書かれていた文字は「いつも一緒にいてくれてありがとう」だった、と。そこからアルバムのテーマが「手紙」だったらいいな、と思ったという。公開されたトラックリスト&カバーデザインが手書きだったことも、ここから繋がっているのだと思うと、たしかに彼らの思いが込められたアルバムなのだと再確認できる。

 その際「辛いときもいいときもあったし、たしかに人と自分の辛かったことは違うけれど、方向性は同じで。嬉しいのも、辛いのも、憂鬱なのも、“みんないっしょなんだ”って共感する形で楽曲を書いてみたらどうか」とアイデアを出していたのは、最年長のJINだった。JINは、いつも周りの人に共感してきた。共に笑い、共に傷つき、弟たちに寄り添ってきた。それは、プライベートでは弟であるJINが、BTSでは長兄になるときに誓ったこと。“弟たちをなんとしても守る”ということに尽きる。

 「ワールドワイドハンサム」と自称したり、投げキスを連発したり、その無邪気な姿に、よく「弟みたいな兄」と言われるJIN。JIMINとのモッパン(食事をする配信)動画では、「わかりました」と日本語で話したJIMINに、「칼  마싯타(カリマシッタと聴こえる空耳※ナイフおいしいの意)?」と返して、笑いを誘うなどいつもメンバーを笑わせてくれる。

 ときにはマンネ(末っ子)のJUNG KOOKからも「もうイメージ回復は無理だと思います(笑)」と冗談を言われるほど。最年長が年下メンバーから遠慮なくイジられるという図は、それだけで風通しの良さを感じられるもの。かつてホームシックになったメンバーを実家につれていき「ここがホームだと思って」と言ったというエピソード。彼が常にメンバーを気にかけ、1人で溜め込まないように声をかけ、そしてこの風通しのよい空気を作ってきた。