「Good Love Your Love」インタビュー
DEEP SQUAD、6人が一つになった新曲「Good Love Your Love」を語る 「この年齢差をチームの強みにできたらいい」
DEEP SQUADが10月30日に配信シングル「Good Love Your Love」をリリースした。ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)のエンディングテーマである同曲は、キュートで切ない恋の心情を、遊び心のある歌詞で表現している。DEEP SQUADは昨年、前身グループであるDEEPに新メンバーが加入する形で結成。1年の活動を経て、今年7月にメジャーデビューした。コロナ禍のなかのデビューとはなったが、ピンチを逆手に取るようにしてYouTubeチャンネルでカバー動画を多数アップするなど、挑戦を続けている。今回はますます勢いづく彼らにインタビューを行った。「親子でもおかしくない」と語るほど年齢差のある6人だが、新作やオンラインライブなどの様々な質問に和気あいあいと答える姿が印象的だった。(小池直也)
「レコーディングする度に自分たちが成長しているのがわかる」
ーーメジャーデビュー作『Get With You』から3カ月が経ちますが、現在の心境はいかがですか。
TAKA:新しい形で活動を始めてから1年と3カ月になって、コロナ禍でのデビューは残念な面もありますが、YouTubeチャンネルの開設など、新しい可能性やスキルアップに繋がりました。それにCMソングの起用や今回のドラマのタイアップなど、いろいろな方の協力があって活発に動けたかなと思っています。あとは単純に人数が増えて、音楽的な点でエンタテインメントの幅が広がりましたね。
KEISEI:6人での活動がだんだんと体に染み込んできました。音楽やミュージックビデオの作り方も慣れない点があって、前作はそれぞれが一生懸命に交差していく感じでしたが、この新作で1つになった気がします。
YUICHIRO:「Get With You」は1年間、6人で歌い続けてきてパート割も歌う毎に変わったりしていて、やっと今の形に落ち着いたんです。この1年があったからこそ新メンバーも成長できたと思いますし、グループの仲やコーラスも馴染んで今回のリリースに繋がりましたね。年齢差もあって心配もありましたが、EXILEの皆さんも新しい仲間を増やしているし、EXILE HIROさんの姿を見て「大丈夫だ」と。日々戦っています(笑)。
宇原雄飛(以下、宇原):デビュー前の1年間は自分を磨く修行期間でした。「Get With You」もオーディションの頃から歌っていましたが、「Good Love Your Love」は楽曲を1から作っていく行程に携わることができて、それが良かったです。とても充実した日々を過ごしています。
杉山亮司(以下、杉山):ドラマに沿って制作していくのは初めてでした。まだまだ初めてのことがあるはずですし、アイデアや考えを説明する難しさを理解できたことも勉強になっています。まだまだですが、またひとつ成長できたんじゃないかと。
比嘉涼樹(以下、比嘉):お客さんの前でライブができない時期なので、自分たちのデビューを実際に感じる機会が少なかったです。でもカラオケに行った時に自分たちの楽曲があったり、CMで流れていたりすると、プロとしての意識も高まりました。今はレコーディングをする度に自分たちが成長しているのがわかりますし、もっと成長していかなきゃと考えています。
ーー先ほどYUICHIROさんもおっしゃっていましたが、年の差については皆さんどう感じています? 学校の先輩後輩というレベル以上に離れていると思いますが。
TAKA:下手したら親子レベルですよ。特にYUICHIROからしたら雄飛は約20歳も年下で(笑)。でも僕は勝手に同じ目線でいられてるなと思ってます。
宇原:先輩というよりも、優しいお父さんみたいな(笑)。この年齢差をチームの強みにできたらいいですね。
TAKA:同じ目線じゃないじゃん(笑)。
ーー(笑)。意見がぶつかることも少ないのでは?
TAKA:一人一人がシンガーとしてのプライドやスタイルを持っているので、それをいかに活かすかは考えています。いろいろな意見があれば、なるべく取り入れたいとも思っていますが、オリジナルメンバーの経験からくる意見は言わせてもらっています。とはいえ、新メンバーには僕らにないフレッシュな感覚があるんですよね。
KEISEI:今のところ、肉体的には新メンバーと互角ですね。車の中での疲れとかもありますけど、まだ頑張れてます(笑)。彼らをずっと観察していて、やっぱり「あまり変わらない」というところに行きつくんですよ。だからフラットに話せるなと。
比嘉:KEISEIさんもフレッシュな感性を持っていると思いますし、フランクに近い距離感を保ってくれるんです。お兄さん的な感じで。
杉山:僕はYUICHIROさんが一番若いというか、明るくて元気な気がします。逆に僕たちの方が大人しい時もあるくらい。気兼ねなく相談できたり、一緒にごはんを食べさせてもらったりして、ありがたいです。頼りがいもあります。
YUICHIRO:そうだと思います(笑)。でも、やっぱり若いなと感じます。この歳になるとジャンクフードとかもきつくなってくるから。
KEISEI:1周目の若さだよね。自分たちは丸々2周目だから感覚が近いのかも。
TAKA:5、6歳違うのと、10歳違うのを比べると、前者の方が違いを感じるかもしれませんね。上下関係が潰れるくらいの年齢差だから、これが2、3歳だったら縦社会っぽい感じだったんじゃないかな。
「感情が揺れ動いている感じがドラマとリンクしている」
ーーたしかに。歳が近いと学校感覚になってしまうこともありますよね。それから最近YouTubeチャンネルでアップされた、あいみょん「マリーゴールド」は24万回以上再生されています。こちらについては?
TAKA:YouTubeチャンネルの狙いのひとつは、DEEP SQUADのことを知っていただきたいということなんです。「マリーゴールド」は多くの人に愛されている楽曲なので、きっかけになればいいなと。原曲は女性が歌っていますし、コーラスが入っていないじゃないですか。だから男性がハーモニーで歌うとこうなる、という点も見どころにしていただきたくて。
KEISEI:基本的に全員がどこでも歌えるようにはしていて、パートは、そのなかで誰がハマるかどうかを考えながら決めます。「マリーゴールド」に関しては最初にYUICHIROが歌って、Aメロ職人の比嘉につなぐという流れで。
比嘉:たしかに僕がAメロを歌うことが多いですね(笑)。そこで皆さんの心をキャッチしなきゃと心がけています。
YUICHIRO:「マリーゴールド」は原曲がリリースされた時とかにギターで弾き語りをしていて、個人的にも歌ってきた曲でした。あと最近はLiSAさんの「紅蓮華」もカバーしたので、そちらもチェックしてほしいです。
ーーアレンジやリハーサルはどうされているんですか?
TAKA:毎回アレンジャーさんにお願いしています。リハーサルはパート分けされた音源を聴いて録ってみて、という感じなのでレコーディングで完結しますね。
ーーなるほど。新曲「Good Love Your Love」についても伺いたいんですが、まず制作はどのように進められたんですか?
宇原:この楽曲はドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』のエンディングテーマ曲となっており、ドラマの内容に沿った作詞になっています。普段はなかなか恥ずかしくて表に出せないような恋心を歌っています。サビの〈Good Love Good Love〉(グラグラ)、〈Your Love Your Love〉(ユラユラ)という部分の遊び心もメンバーで考えたので、そこにも注目していただければと思います。
KEISEI:前作「Get With You」のサビが〈Get love get love〉(ゲラゲラ)なんです。それと繋げたわけではないですが、言葉遊びで耳に残るフレーズの方がいいかなと。
TAKA:ドラマがピュアな恋愛のお話なので、感情が揺れ動いている感じがリンクしていて良いんじゃないかなと思ってます。
ーー最初に曲を聴いた時の印象は?
杉山:今までにはないテンポ感で、イメージを作るのが難しかったですね。歌の入れ替わりも多いので、次の人に繋ぐ意識だったり、テンションを合わせるように心がけました。歌詞的にも男性の心の声だという解釈をしながら歌って楽しかったです。
比嘉:パート分けもみんなで話し合いました。「誰が出て、誰が出てきてない」という見え方やバランスも考えながら割り振っていて、レコーディングで歌ってみて急に変更したり、試行錯誤しながら作っていきました。それから今回もAメロを歌っています(笑)。