『LIVE×ONLINE INFINITY “HALLOWEEN”』

『LIVE×ONLINE INFINITY “HALLOWEEN”』で魅せた一夜限りの演出&コラボ Jr.EXILE世代3組が共演した1日目をレポート

 LDHの新たなエンタテインメントとして、オンラインに特出した演出や臨場感あふれる映像でクリエイトした有料配信ライブ『LIVE×ONLINE』。10月30日・31日には、Jr.EXILE世代のアーティストたちによる『LIVE×ONLINE INFINITY “HALLOWEEN”』が開催された。今回のライブは全編“HALLOWEEN”をテーマとした演出・構成になっており、1日目(10月30日)には、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)、FANTASTICS from EXILE TRIBE(以下、FANTASTICS) 、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE(以下、BALLISTIK BOYZ)のほか、PSYCHIC FEVERがサポートメンバーとして参加。グループごとのステージはもちろん、グループの垣根を越えたコラボレーションやコスプレ企画など、趣向を凝らした内容で視聴者を楽しませた。

 オープニングは、ストーリーテラーの声に導かれるように、画面上にモンスターたちの巣食う洋館“VAMPIRE PALACE”が登場。PSYCHIC FEVER扮するヴァンパイアが、3つの部屋へと客人を手招きするーーさぁ、モンスターたちによるパーティの幕開けだ。

  第一の部屋、「復活の部屋」で待ち受けていたのは、今やJr.EXILE世代を牽引する存在のTHE RAMPAGE。彼らの舞台はARとセットで生み出された、幻想的ながらも不気味な夜の墓地だ。現れた16人はすぐさまマントを脱ぎ捨て、ミリタリーファッションに早着替え。ハロウィンアレンジの「HARD HIT」に合わせて大所帯でうごめく様は、ゾンビの群れを連想させる。しかし、クランパーの武知海青・長谷川慎を中心に荒々しくクランプをぶちかますと、ツアーさながらの熱量で「FIRED UP」「100degrees」を投下。その勢いに乗って、新曲「FAST LANE」も初めてフル尺でパフォーマンスされた。猛スピードで我が道を突き進む様を描いた歌詞や、HIPHOP色の強いスリリングなサウンドがTHE RAMPAGEらしいこの曲は、かつて“頂点を目指して日夜努力する覚悟”を綴った「100degrees」のラップパートと同様に、ボーカル川村壱馬が2番のラップパートを作詞している。「FAST LANE」を歌い踊るメンバーの後ろには鈴木昂秀が制作したリリックビデオも映し出され、16人の強烈な個性が絡み合い、一段とパワーアップした“今のTHE RAMPAGE”を象徴していた。

  第二の部屋は、「爆裂の部屋」。足を踏み入れた途端、ボーカル4人とラッパー3人からなる7マイク・フリースタイルグループ、BALLISTIK BOYZが静かに牙を剥いた。炎が妖しく揺らめく中、赤と黒を基調にした衣装を纏った彼らの姿は、現代に舞い降りたヴァンパイアのよう。バイブス担当・海沼流星の一声を合図に「Most Wanted」で攻め込むと、自己紹介を兼ねた華麗なマイクリレーで視聴者を翻弄していく。キャッチーなデビュー曲「テンハネ-1000%-」では、画面上にポップなエフェクトを映して、少年のような笑顔を見せる場面も。それでも、メンバー全員でストンプ(足を踏み鳴らすダンス)を行う間奏パートはやはり圧巻だ。「44RAIDERS」ではボーカルもラップをこなし、高速のダンスパートまで見せつけるのだから、末恐ろしい。まさにモンスター級のポテンシャルを秘めた次世代グループと言えるだろう。

  第三の部屋は、「氷結の部屋」。その佇まいはまるで人形の館。崩れ落ちていく氷の欠片のように、新曲「High Fever」のイントロがキラキラと降り注ぐと、FANTASTICSの時間が動き始めた。「High Fever」のMVでは80年代風エレクトロポップサウンドに似合うカラフルな衣装を着用しているが、今回は堀夏喜が考案したという紫のシャツスタイルでイメージチェンジ。風を受けて妖艶に揺らめく衣装が、パフォーマーが繰り広げる高速ユニゾンダンスの激しさを物語る。クラシカルな世界観から一転、無数のレーザービームが頭上から差し込むと、デビュー曲「OVER DRIVE」へ。八木勇征の豪快なシャウトから始まった「Can't Give You Up」では、フェンスに囲まれた通路を前進しながら踊ったり、カメラにアピールしたりと、オンラインライブならではの多彩なカメラワークとフォーメーションが光っていた。なお、「Tumbling Dice」では、テーブルとイスを用いた新しい演出にも挑戦。おそらく、爽やかな印象の強い彼らがテーブルの上に立ち、挑発的な視線を送る姿に驚いた人も多いのではないだろうか。だが、「High Fever」のMVを観てもわかるように、小物使いの上手さや表情の振り幅もFANTASTICSの大きな魅力なのだ。

 本編中盤からは、グループの垣根を越えて、3組の世界観が少しずつ融合していく。まず、バラードブロックの1曲目を飾ったのは、THE RAMPAGE「FEARS」。山本彰吾と岩谷翔吾のペアダンスなどMVを彷彿とさせるTHE RAMPAGEのパフォーマンスに対して、FANTASTICSは「Hey, darlin'」をモノクロで表現し、シルエットの美しさが映える演出に。グループとしてはアグレッシブな面がフィーチャーされがちなBALLISTIK BOYZは、玉座のようなイスに腰掛けたボーカル陣(日髙竜太、加納嘉将、深堀未来、砂田将宏)がR&B調のラブバラード「Strangers」を丁寧に歌い上げる。一方、ボーカルのみが出演するブロックの1曲目は、中島颯太の甘く柔らかな歌声と、八木勇征のパワフルなロングトーンが心を奪ったFANTASTICSの「The Only One」。BALLISTIK BOYZの「Crazy for your love」は4人のハーモニーが甘酸っぱい余韻を残し、THE RAMPAGEの「INTO THE LIGHT」は、RIKUのエモーショナルなハイトーンと吉野北人が持つピュアな透明感、川村壱馬の芯の強い低音が混ざり合い、神々しいまでの光を放っていた。PSYCHIC FEVERのダンスパートを挟んで突入したラップブロックでは、BALLISTIK BOYZの奥田力也、海沼流星、松井利樹が3者3様のフロウで「HIGHWAY」を彩る。THE RAMPAGEのLIKIYA、神谷健太、山本彰吾、浦川翔平、鈴木昂秀からなるHIP HOPユニットMA55IVE THE RAMPAGEは「No.1」を通して画面越しに視聴者を煽り、パーティーブロックへと繋いだ。

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