『THE LIFE OF IDOL』インタビュー

神宿 小山ひなが語る、劣等感や自己否定から生まれる強さ「自信を持って自分に満足しちゃうことも怖い」

めいがハイテンションだとライブがうまくいく

ーー神宿として6年以上にわたり活動を続けてきましたが、気づけば皆さん20代に突入。その過程で考え方を含め成長したなとか、以前よりも自己主張ができるようになったとか、そういうことに側で気づく瞬間ってこれまでありましたか?

小山:常にずっと一緒にいるから、逆に気づかないことのほうが多いかもしれません。でも、(羽島)めいは本当に……めいもずっと自信がなくて、ちょっと否定されるだけでシュンとしちゃったりとか、すごく真面目なんです。真剣になりすぎて落ち込んじゃうこともあったんですけど、最近ははっちゃけていて(笑)。「私は私らしく生きる!」みたいに楽しそうだから、めいがハイテンションだとライブがうまくいくって、よくみんなと話しているんです。

ーーそうなんですね。小山さん自身はどうですか? 活動する中でもっと自分を出してもいいのかなとか、意識するようなことは?

小山:基本的にあまり自己主張しないタイプだけど、結構みんながするタイプだから、こういうキャラがひとりいてもいいのかなと思って(笑)。そういう意味では、あまり変わってないかもしれないです。

ーーいい意味でバランサー的な役割なんでしょうか?

小山:だといいなあ。でも、客観視という意味では、一番は(塩見)きらだと思います。頭もいいし、新メンバーとして去年から入ってきたからこそ、自分がいなかった頃の神宿と今の神宿とをいろいろな視点で見られるし。それに、(羽島)みきもリーダーとしていつもお母さんみたいな存在で、グループのことを見てくれているし。私は……ただみんなに甘えて、その役に徹しています(笑)。

ーーYouTubeなど自分発信の機会が増えたのも、塩見さんが加入する前後からでしたものね。小山さんはそういった場について、どういう考えを持っていますか?

小山:私は喋ることが苦手だから、ASMRとか「歌ってみた」とか、喋らなくていい企画をひたすらやっています(笑)。

ーーあ、消去法でたどり着いたんですか?

小山:そうです。だから、お昼ごはんがてらASMRを撮って(笑)。でも、ライブだけじゃわからないメンバーの良さや面白さもYouTubeだと出しやすいから、そういう場があるのはありがたいですね。

ーーそういう意味では、以前より自分を出せるようになったと思いますか?

小山:(カタコトっぽく)ソウデスネー(笑)。

ーーなんで急にカタコトになるんですか(笑)。

小山:タブン……タブン(笑)。そうですね、今はまだ頑張っているところです。頑張ります!

最近は感情を入れやすい曲がより増えた

ーー今回のアルバム『THE LIFE OF IDOL』には、この1年で進化を遂げた神宿の、いろいろな側面が楽しめる楽曲が並んでいます。それ以前の王道アイドル的な楽曲から少しずつ最近の大人っぽい作風にシフトしていく流れは、小山さん的にはどう受け止めていましたか?

小山:私はいろんな曲を歌えて楽しいなと思っていました。

ーー中には今まで歌ったことのないタイプの楽曲もあったと思います。そこに対しても苦手意識を持たずに向き合えました?

小山:苦手意識はなかったけど、実際に歌ってみて「ちょっと難しいかも?」と思ったものはあります。

ーーちなみに、最初にそう感じた楽曲は?

小山:アルバムにも入っている「Erasor」です。レコーディングの日に花粉症で喉をやられて、声がガラガラなまま挑んだのもあったと思うんですけど。私は基本的にファルセットで、あんまり力強い声は出さないタイプなんですけど、「Erasor」は思い切り地声で歌う曲だったから思ったように歌えなくて、家に帰ってから泣きました(苦笑)。

ーーアルバムには「Erasor」みたいにグッと内側に入り込む曲がある一方で、「Brush!!」みたいに明るい曲も含まれています。特にライブでは同じ日にこういうタイプの異なる曲になるかと思いますが、歌う際の気持ちの切り替えなどはどうしていますか?

小山:感情を入れて歌うのは得意というか好きですし、その曲になったらその曲の中に入り込んで歌うから、同じ日でも全然違う感情になれます。特に最近は感情を入れやすい曲がより増えたかなと思っていて。以前は「元気! 可愛い!」みたいな王道アイドルソングが多かったから、そこまで感情を込めるという感じではなかったけど、最近は「在ルモノシラズ」みたいに感情を入れやすい曲が増えたから、歌っていてまた楽しいです。

ーーそのへんの楽曲って、塩見さんをはじめメンバーが作詞に携わるようになってからのものですよね。メンバーが書いていることで、より気持ちを込めやすくなったというのもあるんでしょうか?

小山:誰が書いたとかはあまり意識していなくて。でも、塩見が作詞すると歌割りとかも決めて送ってくれるんですけど、私を普段から見て私のことを理解してくれているうえでこの歌割りにしているんだったら、私は私らしく歌えばいいと思って。信用しているのもあるし、謎の安心感はありますね。

ーーその安心感がありつつも、ライブではその日の雰囲気やコンディションによって、レコーディングとはまた違った歌になると思うんです。

小山:どんどん変わっていると思います。「『Erasor』の歌い方、毎回違うね?」ってファンの方からもメンバーからも言われるから、日々の感情で変わっているのかなと思いますね。

ーーそれは、意識して進化していったんですか?

小山:いや、自然と変わっていきました。

ーー先ほど歌うことが好きだと言っていましたが、小山さんにとって「歌うこと」ってどういうものなんでしょうね?

小山:私はとにかく喋ることが苦手だから、歌で何か伝わったらいいなと思って歌っているんです。そういう意味では、自分の感情を一番伝えやすい手段が歌なのかなと思います。

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