乃木坂46 白石麻衣、いよいよ目前に迫る“卒業の日” 発表から卒コンまでの足どりを追う

 白石の卒業コンサートが近づき、ナイーブになっているという松村は『オールナイトニッポン』で白石のソロ曲「じゃあね。」を聴き大号泣。マリッジブルーならぬ“まいやんブルー”だと話し、その綺麗な涙は大園、秋元、白石にも伝っていった。その光景をSHOWROOMで観ていて思い出したのは、「しあわせの保護色」が初披露された『8th YEAR BIRTHDAY LIVE』最終日のラスト。涙を堪えきれなくなった松村を見て、白石本人へと伝播していった2月のあの頃と同じく、卒業への実感は再びメンバーの中で高まっているということだろう。

 『乃木坂工事中』をはじめ、『オールナイトニッポン』やドキュメンタリーと様々なフィルターを通して見えてくるのは、日増しに強くなっていく1期生の絆だ。中田花奈が25日でグループの卒業が決定しているため、卒業コンサート当日、1期生は9人での出演となる。結成から9年が経ち、元いた人数からは3分の1を切った。『乃木坂工事中』での、ソーシャルディスタンスが保たれた1期生だけの大縄跳びはその少なさをより実感させたが、同時に温かな結束も醸し出していたように思う。「1期生はみんなの空気感がどことなく似ているんです」とメモリアルマガジンで話す白石の言葉はそのことを裏付けている。

 「寂しいけど、それ以上にありがとうの方が大きいよ」ーードキュメンタリーにて、卒業を聞いた生田絵梨花は白石の腕に包まれながら、そうつぶやく。橋本奈々未をはじめ、生駒里奈、西野七瀬と多くの同期を抱きしめ送り出してきたのは、いつだって白石だった。今度は生田が、松村が白石を送り出す番だ。きっと白石はこう返してくれるはず。〈さよならをありがとう。〉と。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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