モーニング娘。、アンジュルム、Juice=Juice……各グループの楽曲から伝わる恋愛観の違い
大人女子の代表格として繊細な表現力を持ち、ハロプロの中でも“エリート集団”として知られているJuice=Juice。結成当初から実年齢より大人びた印象があり、続々と加入する新メンバーのレベルも高い。Juice=Juiceの楽曲は、当事者さえも自覚があるややこしい部分が全開で、普段は本性を隠して生きているという背景がよく登場する。昨年ハロプロファンの枠を越えてヒットした楽曲「『ひとりで生きられそう』って それってねえ、褒めているの?」は、タイトルのインパクトや、メロディアスに歌い上げる多くの女性にとって“あるある“な歌詞が、多くの人にハマった。
最新曲「好きって言ってよ」は、Juice=Juiceにとっては王道であるファンク路線で、お洒落な楽曲だ。同楽曲では、刺激的な恋を求めていないという余裕をアピールしていると思いきや、愛することの見返りが欲しくて本当は不安が増している心情が歌われている。恋愛に関する本音を、時にはストレートに、時にはクールに歌うことで、ハロプロの中でも”リアル“を追求してきたグループだ。
ハロプロのラブソングには、表と裏の自分という“二面性”が鍵となっているように感じる。そこには、ハロプロ全体に共通する現代的で都会的なイメージから発生するウェット感や寂しさが常に付随している。各グループのオリジナル楽曲は、恋愛をテーマにした楽曲だけでなく、社会を明るくするような応援ソングも多いため、様々な面を持ち合わせるハロプロの奥深さをぜひ感じてみてほしい。
■momotoxic
ブロガー。自称”楽曲派”。Twitter:@momotoxic1006