FANTASTICSメンバー分析【入門編】Vol.7:堀夏喜

FANTASTICS 堀夏喜、抜群のスタイルで織り成す緩急自在なパフォーマンス お洒落番長としてもグループを盛り上げる存在に

 得意なダンスジャンルは、ニュースクール。ヒップホップダンスは時代によって“オールドスクール”“ミドルスクール”などと分類されているが、“ニュースクール”は特に現代的なダンススタイルの総称である。また、コレオグラフ(振付)も得意としており、「形がしっかり決まっているダンスがわりと好みで、(中略)最先端の動きを取り入れられるように勉強しています」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)とのこと。リーダーの佐藤が「堀夏は耳がよくて、音泥棒なんですよ。普通はダンスで拾わないような音を拾うんです」(引用:Ray)と語るように、ソロダンスなどで見せる細かい振付が彼の持ち味と言えるだろう。グループの楽曲においても、たとえば、『夢者修行 FANTASTIC 9』のリハーサル時に9人で初めて合わせたという「WHAT A WONDER」の振付は、リーダー世界との共作。「Time Camera」では、世界(サビ担当)、木村(2番メロ担当)と共に1番メロの振付を担当している。ダンスリーダーの世界にとって「堀夏はパフォーマンス面でも結構引っ張ってくれていて、右腕みたいな立ち位置」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)だそうで、堀自身も「パフォーマンスを引っ張っていく存在になりたいという思いが強いです。世界さんが先陣を切ってくれるのですが、続けるようにしたいと思っています」(引用:日刊スポーツ)と目を輝かせる。細部まで丁寧に魅せるこだわりと、180cmというグループ1の長身を活かしたダイナミックさが生み出す、緩急自在なパフォーマンスーー。かつてはコンプレックスだったという高身長も、FANTASTICSとして活動する上では彼を輝かせる最高の武器になっている。

 パフォーマー以外の魅力でまず挙げられるのは、お洒落なところだろう。ファッションページに登場する機会も多く、FANTASTICSのお洒落番長というイメージが定着している。それゆえ一見クールな印象を持たれがちだが、中島によると「人懐っこくて、甘え上手なところがある」「意外な一面は、遊園地の絶叫系が乗れないところ」(引用:女性自身)というギャップも魅力。最近では、2020年7月にスタートした『ホリナツのカンムリ(仮)』(メ~テレ、YouTube)で食レポやギターといった企画に挑戦しており、そこで見せるゆるっと面白い素顔に注目が集まっている。なお、特技は、お洒落へのこだわりからか“洋服の染み抜き”。YouTubeの『【知名度UP大作戦】ホリペディアを作ろう!特技「しみ抜き」も初披露』では、最年少メンバーの木村が服にこぼした染みをよく落としている、というエピソードを語りながら必死に染み抜きをする姿を公開中。こちらもぜひ観ていただきたい。

【知名度UP大作戦】ホリペディアを作ろう!特技「しみ抜き」も初披露

 今年6月には配信ドラマ『L 礼香の真実』(ABEMA)に出演するなど、演技にもバラエティにも積極的に挑戦している堀夏喜。先述した動画でも他のメンバーに対抗するように「僕のウィキペディアを作ってください!」と懇願し、負けず嫌いな一面を見せている彼が、FANTASTICSをさらなるヒットへ導く起爆剤になりそうだ。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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