DOBERMAN INFINITY、“LDHの踊らないグループ”として追求した歌とラップ 5人それぞれの声の特徴と表現力を検証
ライブを通して追求し続けられる「声」の力
彼らの楽曲は何と言ってもライブで聴きたくなるようなノリの良さ、絶妙に聴きやすく中毒性のあるパート構成などが大きな魅力ではあるが、ここで5人全員の声が一つになった時の整然とした聴き心地についても注目したい。
この「We are the one」などバラード曲での美麗な聴き心地はもちろんのこと、ノリの良いアッパーな楽曲でも、全員の声が一つになって聴こえるように一人ひとりのトーンがしっかりと統一されているため、強いグルーヴが生まれている。
また、彼らのライブでは、客席との連携がバッチリとれたコール&レスポンスが非常に多い。さらに、ライブではソウルフルなバックコーラスとともに演奏するのが一つの定型にもなっている。これらのことからも、彼らがいかに人から発せられる「声」の力というものに信頼を置いているのかが伺える。それもまた彼らが“LDHの踊らないグループ”として、歌とラップによるアプローチの仕方を追求してきた結果なのだろう。
先日の『LIVE×ONLINE IMAGINATION』では客席による「声」の力が得られない中でも、それぞれの安定した表現力とパフォーマンス力で視聴者との一体感を生み出していたDOBERMAN INFINITY。彼ら一人ひとりの作り上げるエンタテインメントを、今後も楽しみにしていきたい。
■日高 愛
1989年生まれの会社員。『HIGH&LOW』をきっかけに大ファンとなったTHE RAMPAGEを中心に、LDH所属アーティストについて研究中。
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