草なぎ剛から届いた“夜中のラブレター” 深夜ラジオで明かした、映画『ミッドナイトスワン』にかける熱い想い

 本作は、トランスジェンダーの凪沙と、育児放棄にあった一果、2人の関係性を核に展開される映画。だが、草なぎはその周囲のキャラクターにも注目してほしいと熱弁する。「苦しんでいるのは凪沙だけじゃなくて。それぞれの人が、ちょっともがきながら、とか。そういう気持ちって、みんな普段生活してて感じることなので。それぞれの役から見てくれる人は、いろんなことを感じられる作品だなって」ーーそう語り終えると照れ屋な草なぎは、そんな力説した自分が恥ずかしくなったのか「なんか俺、結構いいこと言いました? やっぱ、夜起きているべきかなー! でも、朝聞くと“あいつ何言ってるんだろう”みたいな感じかもしれない。夜中のラブレターみたいに」と笑いを誘う。

 たまには“(夜)11時以降の俺もいいかもしれない!”と、ミッドナイトなラジオパーソナリティをやってみてもいいんじゃないかと盛り上がる一同。その後、リスナーから寄せられた「小さなお悩み」に答えるコーナーに移ると、「カバンに入れて、そのまま皮ごと食べられるりんごを超リスペクトしてる」「りんごとイカ(するめいか)はすごい!」とノリノリ。だが聞いているうちに、もちろん深夜ならではのテンションも手伝ってはいるが、りんごは本当に普段から持ち歩いていることもあり、この深夜の草なぎは特別バージョンだったというわけではなかったように思えた。単純に楽しくなってしまったモード、つまりそれは、草なぎが自分から愛を伝える側にあるときのモードだ。

 自分が褒められる側になると、「そっか」「ありがとう!」と、なんだかそっけなくなってしまう草なぎのこと。だが、監督、スタッフ、共演者の演技、そしてりんご。それぞれに対する愛が溢れると入る“修学旅行モード=「舌」好調”スイッチ。このラジオ出演が、こんなにも楽しくなってしまったのは、それだけ『ミッドナイトスワン』への愛が溢れているということ。9月25日以降は、きっとこの作品を見た多くの人が、草なぎと同じテンションになってしまうかもしれない。映画を見た感想を、そこで感じた愛を、ミッドナイトになっても語り尽くせないような日々が待っている。

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