欅坂46 藤吉夏鈴が持つ、“不思議かわいい”の内に秘めた“熱” 独特なキャラクターとステージ上でのギャップが魅力に
“熱さ”の伝わるパフォーマンス
鈴本と言えば、在籍中はグループでも随一のダンススキルの持ち主として人気の存在であった。小柄ながらも感情たっぷりに表現されるダイナミックなパフォーマンスは、激しい振付の多い欅坂46のある意味象徴とも言えるもの。そんな鈴本を好きなメンバーに挙げた藤吉もまた、パフォーマンスに“熱さ”を感じるメンバーのひとりだ。
ネット上で確認できる分かりやすい映像を例に挙げるなら、先日発売された『欅共和国2019』のダイジェストにおいて、3分10秒あたりから始まる「語るなら未来を…」でのワンシーンである。
力強く組んだ両腕の先に彼女の鋭い表情が映っている。一瞬だが、心の奥底に眠る熱いものを感じる瞬間だ。
藤吉は、こうした表情でファンの間で話題に上がることが多い。普段はおっとりとした脱力感のある彼女も、ステージでは一転してアグレッシブな力強い一面を覗かせたりする。“不思議かわいい”彼女だからこそ、そのギャップが際立つのだろう。内に秘めた“熱”を感じ取れるのが彼女のパフォーマンスだ。
“不思議かわいい”キャラクター、そしてそんな中にも秘めている“熱い”思い……グループの改名後にもこうした彼女の魅力が発揮されることを期待したい。
■荻原 梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)