FANTASTICSメンバー分析【入門編】Vol.3:八木勇征
FANTASTICS 八木勇征、貪欲に学んで進化するボーカリストとしての姿勢 ストイックでありながら愛されキャラな一面も
また、ダンスに関しても、オーディションの合宿の時から、積極的に現メンバー(パフォーマー)にダンスレッスンを頼んでいたようで、リーダーの世界も「ダンスや歌の経験者ばかりだったあのメンツの中でも、勇征はすごく伸びしろを感じさせる1人だったから、今後も期待できるのかなと思っています」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)と称賛。昨年からは演技のレッスンも受けるようになり、初の単独ホールツアー『FANTASTICS SOUND DRAMA 2019 FANTASTIC NINE』でその成果を発揮。今年2月にも、『FANTASTICS LIVE TOUR 2020 "FNT"』(新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止)を見据えて「アリーナーツアーからは歌、ダンス、MCだけではなくボーカルとして新しい何かチャレンジすることで、アーティストとしての力をつけていきたいと思っています」(引用:Music Voice)と、新たな挑戦をほのめかしていた。
そんな八木の意外な一面といえば、可愛らしい天然っぷりだろう。デビュー当時は大人しく真面目な性格だったが、徐々にその素顔が明らかになると、メンバーやファンから“八木ちゃん”と呼ばれるほどの愛されキャラに。リーダーの佐藤も「みんなで八木ちゃんをいじって、八木ちゃんが笑わせてくれてっていうのがリハーサルの日常というか。必ずそういう場面があります」(引用:CanCam)と語る。それは他のグループと共演する際も変わらず、『GENERATIONS高校TV(ジェネ高)』に出演した際には、中務裕太との“ダンスdeおなら対決”で爆笑を巻き起こし、EXILE NAOTOが投稿した『【ゲリラタタ】後輩の楽屋へ直撃!まさか踊れないわけないよね!?【FANTA&BALLI】』では、なぜか堂々と前に出てきて「R.Y.U.S.E.I.」のランニングマンを踊り、EXILE NAOTOや世界から突っ込まれる結果に……。今後も彼が放つ斜め上の笑いが楽しみである。
身体を鍛えれば精神も鍛えられるとよく言うが、八木の場合は、ストイックに体を鍛える日々で、パフォーマンスに懸ける熱い想いと共に“鋼のメンタル”も育てているのだろう。メジャーデビューから1年半が過ぎた今、どっしりと構える八木勇征の存在感、その歌声が、FANTASTICSのオリジナリティを確固たるものにしている。
■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38