GTTB ヤママチミキ&ココ・パーティン・ココ×PARADISES テラシマユウカ&ナルハワールド 対談
GO TO THE BEDS×PARADISES 特別対談 両メンバーに聞く、ギャンパレ分裂~新グループ始動に対する本音
「後がない」という危機感はずっとある(ココ)
ーーそこがすごいですね。各自の役割はどう変わると思いましたか?
ココ:自分のポジションや、キャラクターの立ち位置みたいなものはあまり変わっていないんですけど、みんな、1/10や1/9だった歌割りやダンスが、物理的に倍になるんですよ。GO TO THE BEDSは、ギャンパレの中でもキャリアが長かったり歌割りが多いメンバーが集まっていて。自分ももっと表現力や歌やパフォーマンスに力を入れたいです。
ーーGO TO THE BEDSは「崖っぷち感」もあるのでしょうか……?
ヤママチ・ココ:あります。
ヤママチ:本当にいつ「解散」と言われてもおかしくない。POP(GANG PARADEの前身グループ)からずっと「勢いに乗ったかな?」と思った段階から落ちるのがすごく早くて。きっと安心してしまったところもあって。ここでまた同じことを繰り返してしまったら確実に後がない。それこそ8月1日に「もっと5人でのGO TO THE BEDSを見たい」と思ってもらえていなかったら、もう無理だったかもしれない。
ココ:「後がない」という危機感はずっとあるんですけど、「後がある」ようにできるのはこの5人でやるしかない。
ーーその一方で、PARADISESはバナナがモチーフで、フルーツはアイドルの定番ですよね。「TWINKLE TWINKLE」のMVはプールで撮っていますし、こんなにアイドルっぽいビジュアルになると予想していましたか?
テラシマ:まったく……(笑)。完成したMVを見た瞬間まぶしくて目が潰れそうでした。まさか自分がWACKとは逆の方向に振り切ったものをやるなんて思っていなかったし、最初分かれると聞いたときもここまで違うとは思っていなくて。新しい衣装や楽曲に、新鮮さと驚きがありました。
ナルハ:私も新鮮でした。でも、新しいことができるのはすごく楽しい。メイちゃんも、明るい曲とかめちゃくちゃ似合っていてかわいいし。明るさやポップな感じはもっと引き出していきたいです。
ーーアルバムに関しては、2組とも音楽的な変化を意識したと松隈ケンタさんが言っていました。今までの路線とは違うことをやっている感覚はありますか?
テラシマ:松隈さんのサウンドの中では初めて聴くような曲ばかりで驚きました。でも、レコーディングをやっていくうちに、新しい歌い方の感覚が落とし込まれてきました。
ナルハ:「チアガールみたいに歌って」とか、歌い方の要求もいつもと違った。
ーー「ズルい人」はとんねるずの「雨の西麻布」のイメージだと松隈さんは言っていましたが、ご存知ですか?
テラシマ・ナルハ:知らなかったです。
(GO TO THE BEDSは)「ギャンパレっぽさがやっぱり残ってる」(ナルハ)
ーー世代的に知らないですよね……。GO TO THE BEDSの場合は、ギャンパレを意識したEDMの要素に、オリエンタルな要素、憂いの要素が追加されていますね。
ココ:スプリットアルバムの『G/P』を4月に出したときから「オリエンタルな曲のイメージが松隈さんの中であるのかな?」と自分たちでも汲み取っていて。そこに(キャン・GP・)マイカの振り付けがあったりして、流れや楽曲の色みたいなところはメンバーなりに噛み砕きました。
ヤママチ:『G/P』の私たちの3曲は全部違う色だったんですけど、今回は、全部を通してGO TO THE BEDSっぽいのかな? 全部かっこいいけど、そのかっこよさの中にもちょっと切ないものがあったり、もっと強さが見えたり。
ココ:自分たちは経験してきたものや、積み重ねてきたものから滲み出るリアルさをどんどん出していくのが一番合っているのかな。
ーーGO TO THE BEDSのおふたりは、PARADISESのアルバムを聴いてどう思いましたか?
ヤママチ:爽やかでした。うちらの曲ドロドロしてるじゃないですか(笑)。まったく違うからこそ聴いていて楽しい。今日もPARADISESを聴きながら、「朝にぴったりだな」って。私たちは夜中(笑)。
ココ:WACKって広い世代のアーティストの人がいて、共感性の高さに支持を得ているのかな、って。いろんな時代の自分に当てはめて聴ける。PARADISESは若さの輝きみたいなものが伝わってきて、それはめちゃくちゃ羨ましくもあり素敵だと思う。
ーーPARADISESのおふたりは、GO TO THE BEDSのアルバムを聴いてどう思いましたか?
ナルハ:本当にかっこいい。電車でよく聴いてるんですけど、ギャンパレっぽさがやっぱり残ってる。私たちはまっすぐな歌詞が多かったりするんですけど、GO TO THE BEDSはちょっと重めな歌詞で、そういうのはめちゃくちゃ好きです。
テラシマ:さすが個性の集まりだなと(笑)。さらに磨き上げられたみんなの個性が、曲調とマッチしていてめちゃくちゃかっこいい。交互に聴いてみるとテンションの差が地獄と天国みたいな感じで(笑)。
ーーテラシマさんは「EGOIST」「STARE」「ALIVE」「命短し乙女たち」の作詞をしていますね。
テラシマ:今まで作詞してきたものって、どちらかと言うとGO TO THE BEDS寄りで、ポップな感じのPARADISESの歌詞を書くのがすごく難しかったです。
ーーナルハさんは「お願い」「PURE GIRL」「青い春」の作詞をしていますね。しかも、「青い春」は「山田なる」名義。ナルハさんは、『今日、好きになりました。』からの新しいファンにとって、PARADISESは受け皿になりやすいと思いますか?
ナルハ:そうですね、「MVを見たよ」って言ってくれる方が多くて。PARADISESの作品に少しでも触れてもらえているのはすごく嬉しいです。
ーーなぜ「青い春」だけラブソングなんですか?
ナルハ:せっかくリアリティーショーに出させてもらったので、そのことについて書きたくて。インスタでも「すごいいい歌詞だね」とか、反応があって嬉しかった。