End of the Worldは世界のポップシーンと共鳴し続ける Clean Banditら一連のコラボ作からグローバルな活動の軌跡を辿る

 また、そのリリース直前には、2019年の『SUMMER SONIC』の深夜帯ステージ「Spotify on Stage in MIDNIGHT SONIC」で意気投合したというオランダのトラックメイカー/プロデューサー、R3HABによるリミックスも先行発表。ここではやや80年代のニューウェイヴを思わせるようなシンセが使われており、End of the Worldの原曲よりもビッグクラブやフェスの巨大ステージで映えるようアレンジになっていたことも記憶に新しい。オリジナル曲に先駆けてリミックスを発表する形式も実にクラブカルチャー的な発想で、これはR3HABとのコラボレーションだからこその方法でもあるのだろう。

End of the World - Over (R3HAB Remix) [Lyric Video] ft. Gabrielle Aplin

 そして本日8月7日、「Over ft. Gabrielle Aplin (Shift K3Y Remix)」も配信リリースされた。こうしてこれまでの活動を見てみても、End of the Worldの最大の特徴は、ひとつのジャンルにとどまることなく、様々な要素がクロスオーバーしている現在の世界のポップシーンの雰囲気に共鳴しているということ。バンドでありながら、ロックでもポップでもそれ以外でもあるという在り方はThe 1975などに通じるかもしれないし、EDM以降のプロデューサーや現在のヒップホップ/R&Bアーティスト、もしくは最新作『Folklore』でThe Nationalのアーロン・デスナーをプロデューサーに迎えて、ジャスティン・ヴァーノン(Bon Iver)と共演したテイラー・スウィフトのようなポップアーティストまで――。End of the Worldの音楽には、世界の様々なポップミュージックとゆるやかに繋がっているような雰囲気がある。End of the Worldとしての初のアルバム『Chameleon』は、現在のところ2020年後半のリリースを予定。果たしてどんな作品になるのか、非常に楽しみだ。

End of the World - Over (Shift K3Y Remix) [Audio] ft. Gabrielle Aplin

■杉山 仁
乙女座B型。07年より音楽ライターとして活動を始め、『Hard To Explain』~『CROSSBEAT』編集部を経て、現在はフリーランスのライター/編集者として活動中。2015年より、音楽サイト『CARELESS CRITIC』もはじめました。こちらもチェックしてもらえると嬉しいです。

■リリース情報
「Over ft. Gabrielle Aplin (Shift K3Y Remix)|オーヴァー (シフトキーリミックス)」
8月7日(金)配信スタート
購入・再生リンクはこちら

「Over ft. Gabrielle Aplin |オーヴァー」
購入・再生リンクはこちら

「Over ft. Gabrielle Aplin (R3HAB Remix) |オーヴァー(リハブ リミックス)」
購入・再生リンクはこちら

End of the World feat. Clean Bandit(エンド・オブ・ザ・ワールド feat. クリーン・バンディット)
「LOST|ロスト」
購入・再生リンクはこちら

End of the World 公式サイト
End of the World Twitter
End of the World Facebook
End of the World Instagram

関連記事