嵐「IN THE SUMMER」から感じる5人のさらなる飛躍 国境超えるグループの存在感をMVなどから考察

 7月29日に58枚目のシングル『カイト』のリリースを控える嵐が、急遽7月24日に、夏の新曲として「IN THE SUMMER」をデジタル配信した。同楽曲はワン・ダイレクションなどを手がけたラミ・ヤコブが書き下ろしたナンバーで、YouTubeで公開されているMVの再生回数は早くも300万再生を突破している。

ARASHI – IN THE SUMMER (Official Music Video)

 嵐にとって配信限定での新曲リリースは、初のデジタル配信楽曲「Turning Up」を昨年11月に公開して以来、約半年以上ぶり。「Turning Up」のMVでは、ポップなリズムをベースにダンスをしたり走ったり。さらにはドライブに繰り出すなど、わちゃわちゃ感たっぷりなファンキーでダンサブルな仕上がりだったが、今回の「IN THE SUMMER」は5人のみが登場。いまこの季節だからこそ聴きたい世界観に仕上がっている。

 ラミ・ヤコブが手掛けた「IN THE SUMMER」。歯切れの良い音は、かつて彼が手掛けたワン・ダイレクション「What Makes You Beautiful」(Savan Kotechaらとの共作)を彷彿とさせる。アクセントをつけた短音の連なり、弾けるような音が心地いい。急ぎすぎないテンポ感は、相手とじっくり対話をするような大人の雰囲気がある。MVでは、コバルトブルーの海、自然そのままの大きな岩、青々と群生する植物と、美しさの中にも生命感が満ち溢れた映像が広がる。

 ドローンを用いた空撮だろうか、高い視点から見下ろした海の絶景から、歌いだしは櫻井翔。優しい笑顔をみせながら、〈We only got one life〉と、人差し指で力強いジェスチャー。続く大野智は両手を控え目に広げながら、〈I promise~〉=“君を守る”と丁寧に歌う。ここから相葉雅紀、松本潤、二宮和也へとスイッチしながら、想いを伝えていく。〈Don’t let go〉と言葉が強くなるにつれて松本、相葉の表情も真剣に。松本が上を見上げた時に映る青い蝶は幸福を意味するのだろうか。サビ前に〈Tell me~〉と、照れくさそうに視線を外す二宮の表情が可愛い。

 一人ひとりにじっくりとフォーカスを当てることにより、まるで自分だけに語りかけてくれているような「IN THE SUMMER」は、歌詞がすっと耳に入ってくる。サビでは、風に吹かれながら、5人が気持ちよさそうに悠々とした雰囲気で歌う。ありのままの自然と嵐。包容力を感じる歌詞、そしてそれを歌う5人の表情によって、肩の力が抜け素直な気持ちにもさせられる。