欅坂46、改名という決断は“英断”となるかーー新たなグループに向けたメンバーの心情

 そして次に公開されたのが新2期生の増本綺良。

「新二期生含めた28人でこれから頑張っていきます。」という言葉は魔法のようで、そう言って頂ける度に幸せな気持ちになります。

まだ入ったばかりの私たちがすぐにグループの力になるというのは難しい事かもしれません、ですが、グループのマイナスには簡単になれてしまいます。

それだけは本当に避けたいことです。

経験の差を理由に妥協せず、少しでも先輩方に近づけるように、これから頑張っていきます!

同じような言葉しか並べられないけど、燃えています(参照

 加入したばかりの彼女だが、グループへ貢献したいという意欲が強く伝わってくる。こうした後輩の言葉には先輩メンバーも刺激を受けているはずだ。また、2期生の中で次に投稿があったのは田村保乃。

裏でもパフォーマンス中も

お互いに支え合ったり、確かめ合ったり、刺激し合ったり、

言葉はなくても横の一本線で通じているような気がしていました。

(中略)

今回のライブも私たちの力だけでは正直何も出来なくて、

リハーサルから本番、さらに配信が終わったあとも、チームの皆さまが本当に本当にたくさんの愛と情熱を注いで一緒になってライブを作り上げて下さりました。

(中略)

全てはこれから。

本当にこれから、です。

参照

 メンバーの一体感、関わっているチーム全体への感謝、そして未来への前向きな言葉が並んでいる。グループは大きく変化したが、その中でも前を向こうとするリアルな気持ちが伝わってくる文章だ。そんな中、ファンを驚かせたのが新2期生の大園玲である。

私を変えてくれた欅坂46が変わるとき、

新しい力になりたい

覚悟をもって

現状維持ではなく、変化を求めて

安心感ではなく、刺激を求めて

このタイミングで入ってきてくれてありがとうと言ってもらえるような人になりたい(参照

 活動を始めてまだ間もない彼女だが、変化をむしろ楽しんでいるような堂々とした書きっぷりである。彼女の言葉には、不安に駆られていたファンの意識も揺さぶられたのではないだろうか。

 結成以来、ずっと大切にしてきたグループ名に別れを告げるのは寂しいかもしれない。しかし、それでもメンバーは前を向いている。彼女たちがこの改名という決断を“英断”へと変えられるのか、今後の活動に期待したい。

■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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Twitter(@az_ogi)

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