BTSの曲はARMYにいつでも“無条件の愛”をくれるーーNHK『SONGS』から感じた7人の思い
7月15日にリリースした日本4thアルバム、『MAP OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY~』が大成功を収めているBTS。音源の配信前から日本のテレビ番組で披露したパフォーマンスも多くの人の目を引きつけた。
今回のアルバムには日本オリジナル曲となる新曲が2曲と既存曲8曲の日本語バージョンが収録されているが、新曲はどちらもバラード。力強いサウンドや激しいダンスパフォーマンスといったBTSの代名詞のようなものは封印され、新たな表情を見せている。
7月18日放送のNHKの音楽番組『SONGS』では、韓国で収録したインタビュー映像と韓国語曲「Black Swan」、日本語曲「Stay Gold」のステージが公開された。
インタビューの中で、昨年の長期休暇についての質問に対してVが「少しだけ(背負っているものを)下ろしたい気持ちになって、休みの間はキム・テヒョンとしてもっと成長したいと思った」と言っていたのが印象的だった。輝き続ける彼らが舞台から降りたとき、“BTS”としてではなく1人の人間として生きたとき、彼らが見る景色はどんなものなのだろうか。
長期休暇を経たBTSがリリースしたアルバム『MAP OF THE SOUL : 7』には自己の内面をさらけ出した内容のものが多かった。今回『SONGS』で披露した「Black Swan」もそのうちの一つで、“彼らが音楽をできなくなったとき”や“もう音楽は嫌になったとき”を仮定して書いたそうだ。アルバムの発表会見ではJINが「これもまた本当の姿だというBTSの告白を聞いてほしい」と言っていた。BTSは私たちファンにとって光のような存在で、あたたかくて輝いていて、いつも多くのものをくれる。彼らが曲に乗せて内面をさらけ出すとき、ファンからどんな反応が来るのか怖かったかもしれない。
しかし、その告白もまた多くのファンの支えになった。遠く雲の上のような場所で輝く彼らにも悩みがあり、そしてその悩みは自分も抱いたことがあるような悩みだと知った。それでもメッセージを伝え続けてくれる姿に勇気をもらった人もいれば、自分と同じ悩みを持つ彼らを見て背中を押された人もいるだろう。
ユニセフとの共同で「LOVE MY SELF」キャンペーンを展開している彼ら。今までも長きに渡って「自分を愛すること」の大切さを世界中に教えてくれていた。BTSの曲の歌詞を見るたびに、RMが以前“ぜひBTSを使ってください、あなた自身を愛するために”と言っていたことを思い出す。彼のこの言葉は、様々な解釈ができると思う。BTSの曲から勇気をもらうことも、彼らを愛することで自分の生きる道や生きる理由を感じることも、その言葉の表す“自分を愛するためのBTSの使い道”のうちのひとつだろう。彼らの曲は、自分の存在を認めてくれるのだ。