NiziU、TWICEらに対話で導きを与えるJ.Y.Park=パク・ジニョン 彼の言葉の持つ説得力、影響力の背景にあるもの

 彼がアーティストたちに施すのはプロデューシングのみではない。自らが作詞曲を手がけヒット作を生み出している2PMのJun. KやDAY6メンバー、GOT7のJBらは、それぞれの音楽理論における構築の背景にパク・ジニョンの影響があったことを明かしている。

JB of GOT7 is the next HYENA!!! ♥♥♥♥YAY [Hyena On the Keyboard/ 2018.04.25]

 パク・ジニョンが放つ言葉の持つ説得力や影響力の背景には、彼自身が第一線でステージに立つアーティストであるということがあるだろう。昨年の年末に行われた音楽授賞式『2019 MAMA(Mnet Asian Music Awards)』においては、人気グループMAMAMOOとともにJ.Y.Parkとしてコラボステージを行ったパク・ジニョンは、自身が90年代に身に付けていた“伝説の衣装”こと透明ビニール素材の衣装でセルフオマージュしながらパフォーマンス、会場を大いに沸かせていた(その時、会場に同席したGOT7・ジャクソンのあんぐりと口を開けた驚愕の表情も話題となった)。

[2019 MAMA] J.Y. Park & HWASA_Don't Leave Me

 プロデューサー、そして表現者として長きにわたりトップを走り続けるパク・ジニョンの情熱は、2016年にリリースされた「Still Alive」からもうかがえる。

J.Y. Park "Still Alive(살아있네)" M/V

「10年超えれば歌手/20年超えればスター/30年超えればレジェンドだ/だからこうやって未だに俺は飢えてるんだ」

 数々の人気グループを生み出しヒットソングを世に送り続けながら“飢え”続ける彼は、これからどんな驚きを世界に届けるのか、目が離せない。

■菅原 史稀
編集者、ライター。1990年生まれ。webメディア等で執筆。映画、ポップカルチャーを文化人類学的観点から考察する。Twitter

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