配信シングル「瑠璃色のキャンバス」インタビュー

THE BACK HORN 山田将司が語る、困難を乗り越え前へ進む意志 「作品を通して自分を認めることがすごく大事」

「マイクを通して世の中に発信してきたんだな」と改めて実感した

ーーアレンジ、レコーディングはリモートで行われたそうですね。

山田:ドラムと歌はスタジオで録って、ギター、ベースはそれぞれの自宅で録音して。光舟(岡峰光舟/Ba)は「アレンジの細かいところが気になって、時間がかかった」って言ってましたね。逆に栄純は「自分のタイミングでギター弾いて録れるのが良かった」って。アレンジのイメージや展開は、デモの時点からわりとはっきりしてたんですよ。自分で全部打ち込んで、細かいニュアンスはメンバーに任せて。

ーーサウンド自体も希望に溢れてよね。ダークじゃない。

山田:ダークな方向にはいかなかったし、出そうと思っても出せなかったんですよね。今の自分にはどういう音がグッと来るのかを考えたら、こうなったというか。力強くて、聴いてくれる人に寄り添う優しい部分もあって。

ーーボーカルのレコーディングはどうでした? 休養明け、最初の録音だったと思うのですが。

山田:そうですね。半年以上ライブをやってなかったし、家で歌ってはいたけど、レコーディングのテンションは独特ですからね。歌う前は不安でしたけど、いい形になって良かったです。マイクの前に立つと、「ここを通して世の中に発信してきたんだな」ということを改めて実感しましたね。

ーー『カルペ・ディエム』以降の景色を作りたい、という気持ちもありました?

山田:うーん、あまり考えてなかったかな。それは必然的に付いてくるものというか、特に狙いがあったわけではないので。これまでもそうだったんですよね。メンバーのなかから自然に出てくるものをリアルに表現して、それを続けることで自分たちの道は勝手にできるのかなと。特に「瑠璃色のキャンバス」を作った時期は、先のことを考える余裕は全然なかったので……。〈魂の歌を歌おう 僕らの場所で〉という歌詞が最初にできたということは、それが自分にとって自然な言葉だったんだと思いますね。

ーーなるほど。

山田:今こういう状況になっているのも、THE BACK HORNの事実で。自分が迷惑をかけてる部分もあるけど、そこに対してしっかり向かい合うことで新しい道につながるだろうし、それがバンドのストーリーになっていくのかなと。

ーーバンドの活動も少しずつ始まっていて。まずは『KYO-MEI MOVIE TOUR』。これまでに発表されたライブ映像13作品をYouTubeで公開する企画ですね。

山田:同じ時間にみんなでライブを観るっていう。お客さんに楽しんでもらえることをやりたいという話のなかから出てきた企画なんですけど、予定していたツアーの日程通りに集まるというのがいいのかなと。

ーー一体感がありますよね、確かに。

山田:そうそう。俺もお客さんと同じような気持ちで観れるのかなと思ってたんですけど、そうでもないですね。一生懸命に叫んでる自分を観ると、背筋が伸びるし、いろんなことを思い出すんですよ。「このツアーのときはスーパーで野菜を買って、ホテルの部屋でニンニクを刻んでドレッシングを作ったな」とか(笑)。

ーー(笑)。8月2日には生配信ライブ『「KYO-MEI MOVIE TOUR SPECIAL」-2020-(スタジオ編)』も行われます。

山田:個人的にセットリストを考えている段階ですね。配信ならではのライブにしたいし、楽しんでもらえたらなと。

ーーコロナが落ち着いても、配信ライブというコンテンツは残るという意見もありますね。

山田:そうですね。ただ、自分たちはやっぱり、お客さんと顔を突き合わせて、湿気を感じながらやりたいですけどね。こういう状況になって、「こんなにもライブが生きがいだったんだな」と改めて思って。めちゃくちゃ心を動かされるし、あの独特の緊張感もいいんですよね。メンバー、スタッフを含めて、すごいエネルギーを注ぎ込んで……。シーン全体が小さくならなければいいなと思いますね。

ーー本当ですよね。楽曲のリリース、配信ライブとバンドが動き始めたことで、山田さんのメンタルもかなり変化してるのでは?

山田:だいぶ良いですね。いろんな人と会って喋るだけでも違うし、ちょっとずつ生活が戻ってきた感じもあるので。一番大事なのは作品を作ることだと思います。作品を通して自分を認めることがすごく大事で、そのことによって人も信じられるようになるので。あとは喉と向き合いながら、自分に合った生活を送ることでしょうね。

■公演情報
THE BACK HORN『KYO-MEI MOVIE TOUR SPECIAL』-2020-(スタジオ編)
配信日時:2020年8月2日(日)open19:00/start20:00(予定)
アーカイブ配信期間:2020年8月3日(月)18:00~2020年8月9日(日)23:59
StreamPass販売期間:2020年7月5日(日)17:30~2020年8月8日(土)23:59
視聴価格:¥3,000(税込)
購入はこちら

※視聴には視聴PASS「StreamPass」の購入が必要
※配信視聴専用アプリ「FanStream」をダウンロードし視聴可能
※FanStreamアプリの他、StreamPassのWebサイトでも閲覧可能

THE BACK HORN「瑠璃色のキャンバス」

■リリース情報
THE BACK HORN「瑠璃色のキャンバス」
2020年6月24日(水)配信
ダウンロードはこちら

特設サイト

■アルバム情報
THE BACK HORN『カルペ・ディエム』
初回限定盤A(CD+Bru-ray)¥6,500+税
初回限定盤B(CD+DVD)¥5,500+税
通常盤A(CD)¥2,800+税
ダウンロードはこちら

■配信情報
THE BACK HORN『KYO-MEI MOVIE TOUR』-2004〜2019-
※終了しているものは割愛

7月15日(水)18:30公開
『何処へ行く』完全再現ライブ from SPEEDSTAR RECORDS 20th Anniversary Live 〜LIVE the SPEEDSTAR 20th〜
(2013.1.18@Zepp DiverCity Tokyo)●21st SINGLE『バトルイマ』初回特典映像
公開 URL:後日発表

7月17日(金)19:00公開
『KYO-MEIツアー』~リヴスコール~
(2013.1.6@日本武道館)●LIVE DVD『KYO-MEIツアー』~リヴスコール~
公開URL:後日発表

7月31日(金)19:00公開
『創造のパルス』
(2009.4.29@JCBホール)●LIVE DVD『創造のパルス』
公開 URL:後日発表

8月18日(火)19:00公開
『KYO-MEIライブ』~裸足の夜明け~
(2008.6.7@日本武道館)●LIVE DVD『KYO-MEIライブ』~裸足の夜明け~
公開 URL:後日発表

8月21日(金)19:00公開
『ライブ イン ザ サン』
(2006.4.24~6.17 from 太陽の中の生活ツアー)●LIVE DVD『ライブ イン ザ サン』
公開 URL:後日発表

8月26日(水)19:00公開
『爆音夢花火』夏のワンマン市街戦!~夕焼け目撃者
(2004.7.17@日比谷野外大音楽堂)●LIVE DVD『爆音夢花火』
公開 URL:後日発表

■全国ワンマンライブツアー情報
THE BACK HORN『KYO-MEIワンマンツアー』カルペ・ディエム~今を掴め~
<振替公演>

・再々振替公演スケジュール
2021年1月29日(金)札幌PENNY LANE24 開場18:30 / 開演19:00
2021年2月7日(日)金沢EIGHT HALL 開場16:30 / 開演17:00
2021年2月11日(木・祝)京都磔磔 開場16:30 / 開演17:00
2021年2月13日(土)松本Sound Hall a.C 開場17:30 / 開演18:00

・再振替公演スケジュール
2021年2月21日(日)高松MONSTER 開場16:30 / 開演17:00
2021年2月23日(火・祝)高知X-pt. 開場16:30 / 開演17:00
2021年3月4日(木)新木場STUDIO COAST 開場18:00 / 開演19:00
2021年3月7日(日)HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2 開場16:30 / 開演17:00
2021年3月12日(金)心斎橋BIGCAT 開場18:00 / 開演19:00
2021年3月19日(金)水戸LIGHT HOUSE 開場18:30 / 開演19:00
2021年3月25日(木)名古屋DIAMOND HALL 開場18:00 / 開演19:00
2021年4月2日(金)鹿児島CAPARVO HALL 開場18:30 / 開演19:00
2021年4月4日(日)umeda TRAD 開場16:00 / 開演17:00

チケット代:¥4,300(税込・D代別)※4歳以上チケット必要

■オフィシャルリンク
THE BACK HORN オフィシャルサイト
THE BACK HORN オフィシャルTwitter
THE BACK HORN オフィシャルInstagram
THE BACK HORN YouTube オフィシャルチャンネル
THE BACK HORN CLUB-銀河遊牧民

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