Newspeak、新曲「Another Clone」は今の世界に対する表現と問いかけ? 合わせて聴きたいプレイリストも公開
最終的にEP『Complexity & Simplicity of Humanity (and Thatʼs Okay)』として構成される、残りの2曲はどんな内容になるのか、4曲全て揃った時に一体どのような形になるのか期待が高まる。最後に、Newspeakのこれまでの楽曲の中から「Pyramid Shakes」「Another Clone」と合わせて聴いてほしい10曲を、筆者のセレクトによりプレイリストにまとめてみた。
冒頭の「Wide Bright Eyes」は、昨年3月に東京・渋谷WWWにて開催されたワンマンライブのアンコールで初披露され、1stアルバム『No Manʼs Empire』に収録された、Primal ScreamやKasabian、中後期Oasisを思わせるロックアンセムである。続く「What We Wanted」は、2017年にリリースされた1st EPの表題曲。ユーフォリックなシンセアルペジオとオーガニックなバンドアンサンブルが融合した、Newspeakのひな形ともいえる楽曲だ。
他にも、ドラマティックなアレンジの「Maybe you're so right, Gonna get my shotgun」や、シンプルなエイトビートが今作「Another Clone」にも通ずる「Changing Shapes」、日本語詞と英語詞のミックスが新鮮な「Let Down」と並べてみた。「Lights and Noise」の気怠くも耽美的なサウンドは前作「Pyramid Shakes」の布石ともいえるし、「24/7 What For」から脈々と受け継がれているファンクネスとも取れる。また「July」で披露したスケール感や、「See You Again」のロマンティシズムは今回の4部作後半の楽曲に、どう受け継がれているのかも注目ポイントといえよう。
プレイリストの最後は、前作『No Man's Empire』収録の表題曲を締めくくりに配置した。こうして改めてNewspeakの楽曲を聴き直してみると、スタジアム級の会場で鳴らされることを意識したであろうシンプルかつ訴求力のあるリズムや、細部まで作り込みながらもそこに拘泥することなく突き抜けたコード進行とメロディ、カリスマ性たっぷりのReiのボーカルスタイルなど、どの曲も絶対の確信を持って鳴らされていることがひしひしと伝わってくる。コロナにより、ライブという表現の場を制限されてしまった彼らが今後、音源制作によりどう進化していくのか。是非ともこのプレイリストと新曲2曲を聴きながら、色々と想像をしてもらえたら幸いだ。
■リリース情報
「Another Clone」
7月10日(金)より配信リリース
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