森朋之の「本日、フラゲ日!」vol.202

King & Prince、豆柴の大群……エンタメ界を盛り上げ続けるアーティストたち 新譜5作からピックアップ

祭nine.『ビビビTANGO』(パターンA)

 BOYS AND MENの弟分としてデビュー。昨年5月には日本武道館公演を成功させるなど着実に存在感を強めている祭nine.が7thシングル『ビビビTANGO』をリリース。表題曲はタイトル通り、タンゴをモチーフにした楽曲。バンドネオン、バイオリンによるエキゾチックな音響に和楽器を加えたアレンジ、“タンゴの国の女王蜂を好きになってしまった働きバチが、憧れの人と踊ることを夢みて頑張る”という物語を描いた歌詞には、このグループらしい個性がたっぷり詰まっている。〈(Bee Bee Bee)〉〈(ムンムン)〉という掛け声、“諦めずにがんばれば、必ず夢は叶う!”というメッセージを込めたボーカルも気持ちいい。

祭nine. (MATSURI NINE.) / 「ビビビTANGO」9ディビジョンSPムービー(Short Ver.)
スカイピース『青青ソラシドリーム』

 YouTubeチャンネル登録者数300万を超える大人気音楽ユニット、スカイピースの3rdアルバム『青青ソラシドリーム』。すでにYouTube上で大ヒットを記録している「悪いが中二病が世界を救う」「オタパリパーティー」「英雄」を含む本作には、青春パンク系のメッセージソング「青青ソラシドリーム」、“誰かのパペットに成り下がんな”とリスナーを鼓舞するロックチューン「revenger」、祭り太鼓から始まるアゲアゲの夏ソング「Enjoy Summer」などを収録。ヒップホップ、ロック、EDMなどを取り入れたカラフルなサウンド、リスナーの共感を強く引き寄せる歌詞、メンバーのフレンドリーな人柄が感じられる歌など、“こりゃあ売れるわ”という感想しか出てこない充実作だ。

【MV】悪いが中二病が世界を救う / スカイピース

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

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