『anan』初表紙、『KCON』初出演……勢い止まらぬJO1、新たなファン増やし続ける理由 3つのポイントから考える

 6月3日発売の雑誌『anan』の表紙を、JO1が初めて飾った。本誌では「僕らのポジティブ時間。」というキャッチコピーのもと、自身のポジティブエピソードや考え方がたっぷり語られている。早速SNS上でも話題になっており、宿舎内で撮影したとは思えないクオリティの高い写真に称賛の声が集まっていた。また、6月20日から26日まで配信される『KCON:TACT 2020 SUMMER』の「Meet&Greet」へJO1が出演することも発表され、日本人ボーイズグループ初の出演と注目を集めている。その他にも、ファミリーマートとのキャンペーンがスタートするなど、彼らの勢いは止まらない。デビュー前後こそファン層は“日プ”(『PRODUCE 101 JAPAN』)視聴者がメインだったが、今や着実に知名度を上げ、新たなファンも増えてきている。JO1のどこが多くの人の心を掴んでいるのだろうか。改めて考えてみたい。

 まず、なんと言ってもグループ誕生の背景がエモーショナルだ。ご存知の通り、JO1は史上最大規模のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』(GYAO!/TBS系)から生まれたグループである。101人の練習生たちがバトルを繰り広げながら勝ち進んでいく中には、映画や小説以上にドラマチックな展開が多くあった。その背景を知ってしまった以上、JO1を応援したくなるのは必然ではないだろうか。メンバーたちも同番組で学んだことは多いようで、『anan』の中でも「何かに挑戦してみることは、自分に自信をつけるためにすごく大切だと『PRODUCE 101 JAPAN』でも改めて感じました」(豆原一成)、「(未経験を)言い訳にはできないぞというプレッシャーが大きかった。でも、たくさん練習することが自分を強くしてくれました」(川西拓実)、「自分の中でも煮え切らない部分があったけど、プデュに挑戦する時には吹っ切れました」(與那城奨)と同番組から受けた影響を語っている。過酷な試練を乗り越えてきたからこそ、JO1メンバーたちはより魅力的な人物に成長したのだろう。

 そして、サバイバルをしてきた仲間だからこその仲の良さがひしひしと伝わってくるのも良い。YouTubeやSNSなどの配信で見せる普段のやり取りはもちろんだが、『anan』のインタビューでもそれが見えている。「豆から伝わる前のめりな勢いに引っ張られて、グループの雰囲気も良くなるので、いつも感謝してます」(川尻蓮)、「最年長の奨くんの話を聞いていると、僕とは経験値が全然違いますし、すごく刺激を受けて楽しい!」(金城碧海)といった具合にメンバーについても名前を挙げて言及。誰かに偏るわけでもなく満遍なくメンバーの名前が挙がっており、全員がスキルの底上げをするために前向きなのが分かる。この“お互いを認め合っている感”があるからこそ、JO1の仲の良さはリアリティがあるのではないだろうか。

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