YURiKAがアニメ・アニソンの魅力を語り尽くす新連載スタート! 第1回は『球詠』『BNA』『ハメフラ』をピックアップ

YURiKA、アニソンを語り尽くす新連載スタート

『ハメフラ』EDテーマ「BAD END」に感じる乙女ゲーマーの心意気

【はめふら】TV アニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」ノンテロップOP

ーーそして最後の3作目は、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』。これは人気ライトノベルが原作の転生ものですが、転生先が乙女ゲームの世界というところが独特。

YURiKA:私、もともと乙女ゲームが好きなので、タイトルを見て「絶対見なきゃ!」って思いました。しかもangelaさんがオープニングですから、これはますますハズせないなって(笑)。乙女ゲームユーザー目線で、「分かる分かる!」っていうところがたくさんあって。

ーー乙女ゲームファンとしての目線で楽しめると。

YURiKA:もしも『ハメフラ』に出てくる乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』が現実にあったら、私なら誰から攻略するかな〜って想像しながら見ると面白いです。それに転生するのがゲームの主人公ではなく、ヒール役に転生してしまうという設定も目の付け所が面白いなって。

ーー乙女ゲームをやるときは、全ルートを攻略するんですか?

YURiKA:もちろんです。イベントCGも100%コンプリートします! 何話だったか、カタリナが前世でニコルのルートだけやってなくて、「友だちのあっちゃんから教えてもらったんだよな〜」って思い出すシーンがあったんですけど、そこだけは乙女ゲームファンとして「あり得ないだろ!」って思いました(笑)。それぞれのルートを制覇したからこそ分かるキャラの良さがあるわけで、ルート攻略はキャラクターの人生に寄り添うことなので!!

【はめふら】TV アニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」ノンテロップED

ーーアツいですね。決してハッピーエンドだけが正しいわけではないと。

YURiKA:それがよく表れているのが、蒼井翔太さんのエンディングテーマ「BAD END」です。先にエンディングテーマについてお話しますけど、蒼井さんはジオルド役で出演されていて、ジオルドは『FORTUNE LOVER』の中では優しいけど腹黒い王子様というキャラクターで、その声をやっていらっしゃる蒼井さんが歌うのが「BAD END」というタイトルだというところでグッときます。「分かってるな〜」って(笑)。あくまでもキャラソンではないけど、出演されている声優さんが歌うからこそ感じられるアニソン感や魅力があることに気づきました。今後はそういう曲にももっと目を向けようって思いました。

ーーそしてオープニングテーマはangelaさんが歌う「乙女のルートはひとつじゃない!」で、久々にハイテンションでユーモアたっぷりの曲がきましたね。

YURiKA:angelaさんと言うと「Shangri-La」や「オルタナティブ」、「シドニア」といったシリアスで格好いい曲もたくさんある一方で、「蒼い春」や「全力☆Summer」といったコミカルに振り切った曲もあって。

ーーangelaさんの曲は昔から聴いていたんですか?

YURiKA:はい。個人的には「オルタナティブ」や、〈心臓に手を当て確認してみる〉という歌詞の「Proof」などが好きで。angelaさんの曲にはけっこう暗めの歌詞の曲も多いんですけど、私はそういう曲を好んで聴いてきたんです。だからこそたまに見せる、明るい方向に振り切った曲の存在感がすごい。「乙女のルート〜」のMVでもatsukoさんがいっぱいいろんな扮装をされていて、聴いて見て楽しくて元気になれます!

angela「乙女のルートはひとつじゃない!」Music Clip(short ver.)

ーーさて今回の3本は、音楽に特徴があるものになりました。昨今のアニメの音楽は声優アーティストやキャラクターソングがトレンドになっていますが、そんな中でYURiKAさんのようなアニソンシンガーが歌う楽曲の存在意義、アニソンシンガーならではの魅力はどういうところだと感じていますか?

YURiKA:まずどっちが良いとか悪いという考えではないんですけど……。私と同時期にデビューしたアニソンシンガーは多くて、亜咲花ちゃん、ReoNaちゃん、halcaちゃんなど。みんなアニソンシンガーという言葉がすでに世の中にあって、それになりたいと夢見てこの世界に入りました。だからこそアニソンシンガーは、アニソンシンガーというものに対するこだわりと情熱を持っています。その役割りは、声優さんが歌うのとも違うしキャラソンとも違うもので……。

ーー熱量の込め方のバランス感の違いでしょうか。

YURiKA:そうですね。ただアニメ作品に頼りすぎてもいけないし、逆でもいけない。作品と同じ歩幅で楽曲も存在するのが理想だと思っています。アニソンシンガーは役を演じているわけではないので、ある意味で第三者なんですね。それは、ある時はアニメやゲームのファンと同じ目線にもなれるということ。その目線だからこそ伝えられることがわるわけで、それを大事にしていきたい。その魅力を私たちの世代が、しっかり受け継いで次に繋いでいきたいと思っています。

YURiKA公式サイト
YURiKA公式Twitter

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