嵐、『ワクワク学校オンライン』開校の意義 公式Twitterから広がる“感謝”の連鎖
公式Twitterでは、嵐からも「感謝」をテーマにツイート・動画が届けられた。
大野智は、ステイホーム期間中の楽しみをくれた「竹の子を送ってくれた知り合いに」、相葉雅紀は、いつも気にかけてくれるという「風間ポン(風間俊介)に」、櫻井翔は、大事をとって収録を欠席した際に気にかけてくれた「メンバーへ」、感謝を伝えた。
大きなことを語りすぎない、等身大なところも嵐の魅力だ。近くにいるからこそ、なかなか言葉にする機会のない「感謝」を語る彼らの姿を見ると、「伝えること」は、照れるけれど決して恥ずかしいことではないのだと教えられる。
松本潤は、大変な状況下でも美味しいものを作ってくれる「飲食店の方へ」、二宮和也は、細やかな心遣いまでもが優しい「荷物を届けてくれる方々へ」、我々の気持ちを代弁してくれるかのように、日常生活において忘れてはならない「感謝」を伝えた。〈誰かが誰かを支えて生きている〉のだ。彼らが送った感謝には、実際にそうした職業に従事しているファンから「勇気づけられた」「また頑張れる」など、想いがあふれ出んばかりのコメントが届いている。
第1回目に行われた二宮の授業において、「感謝することの大切さ」を、科学的にも理解している生徒たち。学びを復習・実践するかのように、嵐が伝えた感謝の言葉、他の生徒の感謝のツイートに対し、さらに「感謝」を返すという、感謝の連鎖が起こっている。今まさに、大きなやさしさの輪が広がろうとしている。
こうした非日常においては、嵐のメンバーの行動1つひとつが模範とされ、注目される。堅苦しいことだけれど、国民的アイドルグループの宿命だ。それでも怖気づくことなく、でっかい愛や希望を探し、前向きに行動する姿が、実に嵐らしい。
2020年。東京オリンピック・パラリンピックのスペシャルナビゲーターという大役をはじめ、嵐が大活躍するはずだった1年。1999年のデビューから走り続けた嵐にとって、関わったすべての人、多くのファンに「感謝」を伝える1年になったはずだ。
形は変わったかもしれない、それでも嵐は2020年を駆け抜ける。巡りあいたい人が、そこにいるかぎり。だけど21年分の「本当の感謝」は、言うのも言われるのもまだ早い。まだまだ私たちの嵐として、明日に向かって走り続けてくれなくては、笑顔を届けてくれなくては困るから。
■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。
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