『BRIGHTEST DOPE』インタビュー

新鋭R&BシンガーMABUが語る、1stアルバム『BRIGHTEST DOPE』に込めた決意 「自分自身に嘘をつかないことは大事」

自分自身に嘘をつかないこと

ーーアルバム後半では、メロウなR&B楽曲を聴かせています。新録の「BABY BOO」などはどんなイメージで作りましたか。

MABU:EXILE ATSUSHIさんと、EXILEさんのライブでバンマスをしているキャプテンこと佐野健二さんと一緒に飯を食べているときに、キャプテンから「自分の名前と同じ響きの楽曲があると可愛いんじゃない」とアイデアをいただきまして、「BABY BOO」というタイトルの曲を作りました。僕は日記みたいな感じで、実体験をそのまま歌詞にしたりするんですけれど、中でもこの曲は普段は口にしたくてもなかなか言えないようなことを素直に表現した楽曲です。一番、僕のプライベートに近い楽曲かもしれません。

ーーラストの「NOT LOOKING BACK」はソウルフルかつメッセージ性の強い楽曲でした。

MABU:この楽曲もずいぶん前に作ったもので、その頃に抱いていた「前だけを向いて走ろう」みたいなバイブスが詰まっています。一番メッセージ性が強いですし、この楽曲でアルバムを締めたことで、アーティストとしてようやくスタート地点に立てたようにも思います。デビューからちょうど一年で、やっと名刺がわりになる作品を作ることができたというか。

ーーデビューしてからの一年を改めて振り返るとどうですか?

MABU:この一年はLDH kitchen THE TOKYO HANEDAのステージに何度も立たせていただいて、不特定多数のお客様の前で歌う機会が多かったのがよかったです。LDH kitchen THE TOKYO HANEDAは羽田空港内のライブレストランで、LDHのファンの方はもちろん、お子様連れの家族からスーツ姿のサラリーマンまで、本当に幅広い方が訪れます。そういう方々にも楽しんでもらえるライブをしようと心がけたことで、クラブミュージック好きだけではなく、幅広いリスナーを意識することができるようになりましたし、その気持ちはこのアルバムにもちゃんと反映できているのかなと思います。

ーーいろんなタイプのリスナーに聴いてもらう上で、大事にしていることは。

MABU:リアルであること、自分自身に嘘をつかないことは大事にしているポイントですね。僕に文学的なリリックは書けないかもしれないけれど、日記のように等身大の言葉を使うことでこそ、僕の表現したい「GOOD VIBES」を感じてもらえるのかなと。今はSNSでいくらでもエフェクトがかけられる時代で、虚像を演じている人も多いと思うんですけれど、そんな時代だからこそ自分の気持ちを素直に表現できるのが大事なんじゃないかと思っています。

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