稲垣吾郎が体現する”成熟した大人”の魅力 『Aging Gracefully』新アンバサダー就任で伝える、優雅な年の重ね方
稲垣吾郎が、女性ファッション誌『GLOW』と朝日新聞社の共同事業『Aging Gracefully(エイジンググレイスフリー)』プロジェクト(以下、『AG』プロジェクト)の新アンバサダーに就任した。『AG』プロジェクトとは、“優雅に年を重ねる“という加齢に対する新しい価値観を広めていこうという考えから2018年にスタートしたもの。初代に吉田羊、2代目にYOUと大塚寧々、そして3代目の稲垣へ。男性がアンバサダーとなるのは初のことだ。
稲垣を迎えて展開する今年のキーワードは『新しい大人』。加齢に対して新しい価値観を発信していくのは、女性だけの問題ではないという想いから、男性にも参加してほしいと考えたときに思いついたのが稲垣だったと『GLOW』の大平洋子編集長は語る(参照:ORICON NEWS)。4月30日発売の『GLOW』の表紙には稲垣が登場。今年創刊10周年を迎える『GLOW』で、表紙を男性が飾るのも、稲垣が初のことだというから楽しみだ。
稲垣吾郎という人は、つくづく不思議な人だ。30年以上にも及ぶ芸能生活。いつの時代の“稲垣吾郎“を見ても、私たちの知る彼の印象から大きくかけ離れることはない。幼いころの無邪気な笑顔も、今の落ち着いた佇まいも、安定して美しい“稲垣吾郎“なのだ。変わらないと思いながらも、年齢を重ねるごとに大人の男性としての魅力も増している。ヒゲをたくわえた姿は実にダンディで、憂いある表情を浮かべれば誰もがスクリーンに釘付けになる。稲垣の加齢は、まさに“成熟“なのだろう。
多くの人が、加齢に対してネガティブなイメージを持つのは、若いころの自分に比べて、衰えていくことばかりに目がいくから。しかし、稲垣の視線は、いつも自分の中にある美しい部分を探しているように感じる。Twitterを始めた2017年に「あら、今朝はお肌がプルンプルン。 きっと月光浴のおかげね」とつぶやいていたのを思い出す。新しい環境に飛び込んだばかりの時期でも、夜空に浮かぶ月と自分の肌と対話をしていたのだと想像すると、つい頬が緩んでしまう。