The Individualism of BEYOOOOONDS ~ビヨーンズの個性と発展~

BEYOOOOONDS 岡村美波、“可愛らしさ”と“強さ”を備えた元来のアイドル気質 キャラクター性を徹底解説

ぬいぐるみ・動物・ピンクが好き

 ハロプロ研修生に加入して数カ月後、2017年8月にアップされた研修生紹介ムービーの中で、岡村は「本物のアイドルになれるように一生懸命頑張ります」と言っている。これは松浦亜弥の影響大なのだろうが、それだけではなく、岡村はアイドルの大きな要素のひとつである「可愛らしさ」についての資質を元からたくさん持っている。逆に言えば、その資質によって松浦に惹かれた、とも言えそうだ。

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 まず、岡村といえばぬいぐるみ好きでよく知られている。ぬいぐるみが趣味の女の子はさして珍しくもないが、彼女はその所有数が常軌を逸している。普段は180体のぬいぐるみと遊んでいて、就寝時は30体のぬいぐるみと一緒に眠る。小さいものまで合わせると、全部で300体のぬいぐるみが自宅にあるというのだ。

 中学2年までは熊のぬいぐるみのエミリーちゃんがいないと眠れなかったが、中3になったら自立したのか、なくても眠れるようになったそうだ。それでも普段から持ち歩いているようで、岡村自身のブログはもちろん(参照)、一岡伶奈のブログや(参照)、アンジュルム上國料萌衣のブログにも登場したりしている(参照)。

 ぬいぐるみだけでなく、本物の動物も好きな岡村。小学1年からハムスターを飼っていたほか、現在はハリネズミを3匹飼っている。名前はそれぞれコロン、まりん、みるきーで、岡村の2019年バースデーイベントグッズのTシャツ柄になっているほど有名だ。将来はオーストラリアのケアンズで動物王国を作るのが夢だと語っている。

 また、好きな色はピンクで、これは研修生時代から公言していた。元Juice=Juiceの宮崎由加は、岡村と舞台『タイムリピート~永遠に君を想う~』で共演した際に「お洋服もバッグも靴もピンクばっかりでダンスの先生からピンクちゃんって呼ばれているのもかわいい。」と話していたことがあり(参照)、普段からピンクグッズを着用していたことがわかる。その甲斐あってか、BEYOOOOONDSでのメンバーカラーも、岡村はピンクに決まった。

意外に強め? 機材トラブルも冷静に対処

 上記のように、まるでアイドルになるために生まれてきたかのような岡村だが、そことのギャップを感じさせるような側面もいくつか見られる。「実は中身は全然女の子らしくなくて、結構やんちゃで男の子みたいな感じ」とインタビューで本人が話していたことがあるのだが、まず挙げられるのは、寒い季節でも半袖の服装でいることが多いという点だろう。

 2019年1月にアンジュルム船木結が山崎夢羽・江口紗耶・岡村美波というBEYOOOOONDSの後輩3人を連れてスケート場へ遊びに行ったことがあるのだが、その時に江口と岡村は生足だったという(参照)。同年4月には、早春の季節にさっそく半袖・短パンに衣替えしているし(参照)、同年9月の北海道でのライブイベントにBEYOOOOONDSが出場した際も、9月とはいえ北海道に半袖・短パンで訪れている(参照)。

 また、岡村の父親はラグビーの経験があるとのことで、彼女も幼少の頃からラグビー好きで、タックルして遊んだりなど強めな経験がある。

 こうした意外な強さがステージ上に現れたことがある。2019年8月に開催の『TOKYO IDOL FESTIVAL』にBEYOOOOONDSが出場して「ニッポンノD・N・A!」を歌った時のことだ。2番Aメロの〈生粋の表裏一体〉という箇所の直後に、機材トラブルによりバックトラックが止まってしまったのだ。だが、その後の〈漁るトレンドアプデにアップアップ〉という箇所を、岡村は臆することなく無音の中で歌い継いだ。それからバックトラックが少しズレて復帰したのだが、そこにも岡村はちゃんと合わせて歌ったのだ。この時は、岡村が歌い続けるのと同時に、清野桃々姫がリズムをキープするために即興でヒューマンビートボックスをやり始めたり、それらを観た観客が瞬時に手拍子をやり始めるなどいろいろあったのだが、冷静に対処する岡村の肝の据わり方が特に印象に残るエピソードとなった。

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