THE RAMPAGEメンバー分析【入門編】Vol.9:与那嶺瑠唯

THE RAMPAGE 与那嶺瑠唯、沖縄が生んだ陽気なポッパーが照らすグループの未来 幼馴染 神谷健太とのエピソードも

 現在MNFはEXILE mobile内のコーナー(有料コンテンツ)となっているが、THE RAMPAGEのTikTokアカウントや個人のInstagramでも頻繁にダンス動画を公開中。MNFで踊っているダンスはほぼ即興らしく、そのダンスセンスはTHE RAMPAGEの振付にも反映されている。たとえば、3rdシングルの表題曲「Dirty Disco」は、与那嶺、陣、神谷健太が振付を制作しているが、沖縄はオールドスクールのダンスがすごく盛んなところだそうで、一緒に振付を制作した陣は「2人は昔からそういう環境の中で育ってきたので、グルーヴ感を表現するのが上手」(引用:『OUT of MUSIC vol.52』)と賞賛。2ndアルバム『THE RIOT』のリード曲「Move the World」では、その強みを生かし、後藤拓磨と共に躍動感のあるサビの振付を完成させた。6thシングル『HARD HIT』のカップリング曲「BREAKING THE ICE」も与那嶺の振付で、同曲が森永製菓「ICE BOX×THE RAMPAGE from EXILE TRIBEコラボキャンペーン」ソングに起用された際には、SNS上でダンスコンテストが実施され、数多くの応募者が与那嶺が考えたキャッチーな振付を踊る動画を投稿。優勝者達とTHE RAMPAGEのコラボCMも公開され、話題を呼んだ。翌夏にリリースされ、再びICE BOXのタイアップソングとなった「SUMMER DAYS」(8thシングル『WELCOME 2 PARADISE』カップリング)の振付も担当しており、「BREAKING THE ICE」とリンクするようなダンスとなっている。

 そんな彼のキャラクターは、一言で表すなら“自由人”。沖縄出身者特有のゆったりとした空気感を持ち、本人も「みんなに『タイミングがおかしい』と突っ込まれてます」(引用:JJネット)と語る。地元・沖縄や同郷の仲間への想いが強く、いきなり沖縄弁で話し始めてメンバーやファンを困惑させることも多いが、それもご愛嬌。与那嶺の沖縄弁を神谷が通訳する姿も微笑ましく、8thシングル『WELCOME 2 PARADISE』の際のインタビューでは、「自分にとってのパラダイスは?」という質問に対して、与那嶺が「神谷健太ですね」(引用:『OUT of MUSIC vol.63』)と答える場面もあった。ちなみに、音楽情報番組『ライブを100倍楽しむLIVE YEAH!!!』(SPACE SHOWER TV)に出演した際には、「人のオーラが見える」という特殊能力を持っていることも明らかに……。以前は癒し系という印象が強かったが、年々ミステリアスっぷりに拍車がかかり、さらに近年は、浦川翔平に次ぐ第2のムードメーカーとしても頭角を現し始めている。その特技は、岩谷翔吾曰く“70点くらいのモノマネ”(引用:anan Web)、そして、“三線を弾くこと”と“韓国語”。ダンサーとしての自分を大事にしながらも、今年2月には朗読劇 BOOK ACT『もう一度君と踊りたい』で演技にも挑戦しており、多才なメンバーが揃っているTHE RAMPAGEの中でも、とくに今後の展開や変化が楽しみなメンバーと言えるだろう。沖縄が生んだ陽気なポッパーが、THE RAMPAGEの未来を明るく照らしている。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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