佐藤結衣の「K-POPメンバー図鑑」Vol.8
SUPER JUNIOR シンドン、ウニョク、ドンヘ……兄を支え、弟をリードする“真ん中っ子”メンバー
2019年にメンバー全員の兵役が終わり、完全カムバックを果たしたSUPER JUNIOR。デビューから15年が経ち、30代に突入してもなお少年のような無邪気さと、仲睦まじいやりとりを見せてくれる。そんなSUPER JUNIORメンバーの魅力をおさらいする第2弾。今回は、ツッコミどころ満載なヒョン(韓国語で“兄さん“、“アニキ“)たちを支え、マイペースなナムドンセン(韓国語で“弟”)たちをリードする、真ん中っ子3人をピックアップ。
“どんぐりドンドン“シンドン
「SUPER JUNIORのビジュアル担当」と笑いをとるポッチャリ体型がトレードマークだったシンドン。もともとコメディアン志望だったものの、ダンスの才能を生かす形で、アイドルに。このシンドンの存在こそが、SUPER JUNIORを歌って踊って面白いグループという唯一無二のブランドを決定づけたといってもいい。キレのあるダンスに加えて、頭の回転もキレキレ。年上メンバーの天然っぷりに的確なツッコミをしたり、年下メンバーの期待に応えるべくボケ倒したりと、器用に立ち振る舞い、場を盛り上げていく。ラジオDJやテレビのトーク番組でも活躍し、子ども向け番組では「どんぐりドンドン〜ドンドン、おちゃめなシンドンです!」のフレーズで人気者に。また、表舞台での活躍のみならず、MV監督としての才能も開花。ヒチョル(SUPER JUNIOR)とミン・ギョンフン(BUZZ)による「後遺症(Falling Blossoms)」のMVでは、歌の世界と連動した悲しい物語をドラマチックに演出し、繊細な一面をのぞかせた。さらに女性アイドルグループ・PINK FANTASYのプロデュースを手がけたり、最近では36キロの減量に成功してダイエット方法が注目を集めるなど、話題に事欠かない。また、それだけ個人での実力を発揮しながらも、バラエティ番組『何でも聞いて菩薩』にて「(所属事務所)SMエンターテインメントで働くのが一番楽で良い」と発言するなど、どんなときも変わらぬホームへの愛情深さもシンドンの魅力だ。
ピュアな“ダンシングマシーン“ウニョク
柔らかな体使いとメリハリのあるストッピングで、鮮やかなダンスを披露し「ダンシングマシーン」の異名を持つウニョク。新曲「SUPER Clap」でも見られるように、センターに立つことが多い。
また、純粋さでもグループトップクラスであることから、数々のドッキリが仕掛けられてきた。なかでも2007年に放送された『人体探検隊』で披露されたシンドンの脱退ドッキリでは、リョウクと共にターゲットに。怒りだすメンバーに「メンバー以前に兄弟だと思ってる」と語りだし、「チームだから話をしてるんだろ」と涙ながらに訴えた。あまりにも熱心なウニョクに、ヒチョルは笑いがこらえきれず退場するほど。迫真の演技を見せたシンドンも我慢できずに、ネタばらしへ。「ウニョクは何回騙されるんだ」とメンバーに抱きしめられながら、さらに涙が溢れてしまう姿が印象的だった。そんなウニョクは、今もなお時々メンバーから翻弄されている。『SUPER TV』では、ウニョクの部屋に突然ドンヘが聖火ランナー姿で出没。困惑しながらも聖火トーチを「かっこいい」と見つめる姿が微笑ましい。ランナーウェアを脱ぎ、散らかすドンヘに、「帰ってほしい」と懇願すると花札で勝負する流れに。だが、順調に点を取り合っていたはずが、なぜか札の数が合わなくなる。「また1枚足りない!」と驚いて見せるドンヘに、ウニョクも「やめた、やめた!」と大騒ぎ。実はこれもドンヘが札をごまかしていたというイタズラ。毎回騙されるにも関わらず、いつもメンバーを信じてやまないウニョクは、最高の癒やしキャラだ。