連載「Signal to Real Noise」第五回:Shurkn Pap
「姫路を出たいと思ったことはない」 世界を見たShurkn Papに聞く、地元から発信し続ける理由
「ポスト・マローンみたいな、いろんなジャンルを繋げる役割に」
ーー今年3月20日には最新EP『WHERE IS THE LOVE?』をリリースしました。1月に先行カットされたタイトル曲はどんな思いから書いたんですか?
Shurkn Pap:「The Me」を出してから、自分のマインドが変わるいろいろなことが起きて。その頃、ちょうどアメリカとイランが揉めたりしていて、悲しくなるというか、「他人事ちゃうな、これ」って初めて思ったんです。というのも、いつもお世話になっている先輩に去年子どもが生まれて。家に遊びに行ったときに、子どもの笑顔とか家族団らんの光景を見て、今まで感じたことがないくらい胸がいっぱいになったんです。幸せであったかい気持ちになって、「やばい。泣きそう」と思って。そのときに世界では罪のない人たちの命が、上に立つ人のエゴで奪われるってハンパないなと思って。この子たちの笑顔が消えたらマジで悲しいなと思って作ったんです。
ーーEPからの第2弾シングルとなった「いつかまた」は、伝えきれなかった思いをテーマにした楽曲ですね。
Shurkn Pap:今回のEPは、今までの自分とは変わった一面を表現した作品になっています。世の中の愛っていろんなカタチがあるじゃないですか。それを1個1個切り取って、自分なりの言葉でつくってみました。
ーー最近、音楽に向き合うスタンスはどのように変わってきましたか?
Shurkn Pap:今までは結構物事を端的にというか、簡単に、自分の都合の良いように捉えてたなと。それじゃダメだなと思って、自分が発する言葉の重みとか、人前で歌わせてもらえるようになったからこそ、自分の言葉に対する責任感も出てきました。あと周りに感謝することが大切やなと。去年の年末にツアーファイナルを姫路でやったんですけど、それはもう本当にいろんな人のおかげで成り立っていて。本当に愛されてるなと感じたし、これを絶対に返していかないといけないと思ってます。
ーー最後に、今後目指すアーティスト像を教えてください。
Shurkn Pap:僕はラッパーというより、アーティストになりたくて。誰かに例えるのは好きじゃないですけど、しいて言うならポスト・マローンみたいに、いろんなジャンルを繋げる役割ができたら嬉しいなと思ってます。たくさんの人にヒップホップの良さを知ってもらって、逆にヒップホップしか聞かない人にはポップスだったりファンクだったり、僕の音楽を通していろんな音楽を好きになってもらえたらいいなって。ジャンルの枠を越えて「この人の音楽好きやわ」って言われるような、一目置かれる存在になりたいですね。
■リリース情報
Shurkn Pap『WHERE IS THE LOVE? EP』
発売:2020年3月20日(金)
〈収録内容〉
01. WHERE IS THE LOVE
02. 諸行無常
03. 22
04. Rare
05. いつかまた
06. Happy Meal
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