fripSide 八木沼悟志が語る、『とある科学の超電磁砲T』OP曲で挑戦した“原点回帰”

MV集は「信念を持ってfripSideらしいMVをたくさん作った結晶」

fripSide MV集告知動画(2020.04.01リリース)

ーー4月1日には「only my railgun」から「final phase」までのMVをまとめたBlu-rayも発売。意外にも、第2期fripSideのMV集ってこれまでリリースされていなかったんですね。

八木沼:そうなんですよ。貯めに貯めましたから。このMV集を観てまず思うのは、「NBCユニバーサルさんってfripSideのMVにいっぱいお金を使ったんだな、いい会社だな」ってことかな(笑)。

ーー(笑)。

八木沼:あと、「こんなのあったっけ?」とか「こんな芸人さんが出てたんだ!」とか皆さんの中ですでに埋もれてしまっているMVもあると思うんです。

ーー八木沼さんの中で特に印象に残っているMVとなると、どれでしょう?

八木沼:僕の必見MVは「future gazer」(2010年10月発売の第2期firpSide 3rdシングル)。数十人でエジプトまで行って、気温50度の中、エジプト観光庁協力のもとピラミッドの前面を貸し切って撮影していますからね(笑)。これをデビュー2年目の新人にやらせてくれるんですから、いい経験でしたよ。あとは、5thシングル「way to answer」(2011年12月発売)。高木ブーさんが出ているんですけど、ちょっと埋もれているかもしれないので、もう一度みんなに観てほしいな。すごく面白いですし。

ーー改めて見返すことで再びバズりそうな作品がたくさんありますものね。

八木沼:そうなんです。だから、fripSideのことを知らない方も世の中にたくさんいますけど、このMV集が出て「こんなに面白いMVばかり作ってる奴らがどんな音楽をやっているのか聴いてやる!」ってなったら最高なんですけどね(笑)。なので、このMV集はfripSideチームが10年間、懲りもせず飽きもせず、ひたすら信念を持ってfripSideらしいMVをこんなにたくさん作ったんだという結晶でもあるし、僕と南條さんの10年間のスーパーベスト的な作品でもあると。そういう目でも観てほしいです。

ーー最新MVの「final phase」についてはいかがでしょう。

八木沼:いやあ、今回もねえ。完全に安直というか(笑)。でも、面白いと思います。すごくノリにノられている芸人さんが出ていますし、ロケのときめちゃくちゃ笑いましたからね。映像では演技で真顔のままですけど、実際には南條さんと2人でお腹が痛くなるくらい笑いましたから。そのくらい楽しい現場でした。

ーー最初は「あれ、スタッフさんカメラに被ってる?」と驚きましたけど、誰なのか理解した途端に「なるほど、そういうことか!」と納得しましたし(笑)。

八木沼:あれはヒドイですよね(笑)。そこまでは超カッコいいですし、完全に事故ですよ(笑)。

ーーそのMV集に「only my railgun」の新バージョンも含まれているそうですね。

八木沼:「only my railgun」はすごく信任を得た作品ですし、今さらどうこう変えるつもりもなかったけど、発表から10年経っているので録音環境とか使用機材とかで音質を高めることはできるのかなと。今「only my railgun」を振り返ると、音質がもうちょっと良かったらなという思いがあったので、そこをもう一度突き詰めて、かつ今の南條さんの歌声を乗せたときに“2020年のfripSide”の音になると思うんです。アレンジは大きくは変えませんが、新たに撮り直したMV含めて期待していただけたらなと思います。

横浜アリーナはfripSideにとっていわばホーム

ーー昨年11月から始まった全国ツアー『fripSide Phase 2 : 10th Anniversary Tour 2019-2020 -infinite synthesis 5-』も残すところあと数本。4月5日の横浜アリーナでファイナルを迎えます。

八木沼:初日の神戸から、お客さんも演者と呼んでいいんじゃないかってぐらい盛り上がってくれて。コール&レスポンスもすごかったし、あれはfripSideじゃないと味わえないものじゃないかなと思うんです。うれしいことにこの10年で若いお客さんもどんどん増えて、年齢層が幅広くなっているんですけど、その中でお客さん同士が気持ちよくライブを観て、全員が笑顔で帰るにはってことをみんながそれぞれ思いやって考えてくれるので、僕ら演者としても「よし、俺たちも1本1本、本当に全力で勝負だな」って臨めるし、すごく良い関係が築けたなと思っています。

ーーそれこそ10年の積み重ねで、お客さんと一緒に作ってきたものなわけですものね。

八木沼:そうですね。中には「客が多ければいいんだ、俺たちは商売でやっているんだから」って考えもあるでしょうけど、僕たちはライブに来てもらったからにはみんなに喜んで、楽しかったと言って帰ってもらいたいので。特に横浜アリーナは第2期fripSide 10周年のファイナルなので、今できる僕と南條さんのスペシャルベストみたいなセットリストになるんじゃないかなと思うし、来ていただいたお客さんに一定以上の驚きと感動を与えて、笑顔で帰ってほしいな。横浜アリーナは前回もすごくいいライブだったので、今回はそれを超えたいなと思っています。横浜アリーナはfripSideにとっていわばホームなので、楽しいんだろうな。ぜひ、たくさんの方に足を運んでいただければと思います。

■リリース情報
16th SINGLE『final phase』
TVアニメ『とある科学の超電磁砲T』オープニングテーマ
2020年2月26日発売

<初回限定盤>
【CD+DVD】¥2,000(税抜)
<通常盤>(CD Only)
【CD】¥1,200(税抜)

<収録曲>
1. final phase
2. promenade
3. final phase<instrumental>
4. promenade<instrumental>

<初回限定盤 特典DVD収録内容>
・「final phase」MV
・「final phase」MV Making
・TVアニメ「とある科学の超電磁砲T」ノンクレジットオープニング
・TVアニメ「とある科学の超電磁砲T」MV for “final phase”(特別編集アニメ映像)
・SPOT

あにばーさる 限定商品(オリジナルマフラータオル付初回限定盤)

店舗別オリジナル特典 詳細はこちら

fripSide 公式HP
fripSide official fan club Twitter
八木沼悟志 Twitter
南條愛乃 Twitter

■アニメ情報
『とある科学の超電磁砲T』
放送局・放送日時
AT-X:2020年1月10日より毎週金曜22:00
TOKYO MX:2020年1月10日より毎週金曜25:05
AbemaTV:2020年1月10日より毎週金曜25:05
BS11:2020年1月10日より毎週金曜25:30
MBS:2020年1月10より毎週金曜日26:55
※放送日時は変更になる場合があります。

<スタッフ(敬称略)>
原作:鎌池和馬+冬川基
キャラクター原案:はいむらきよたか
監督:長井龍雪
シリーズ構成:ヤスカワショウゴ
アニメーションキャラクターデザイン:田中雄一
美術監督:泉健太郎
色彩設計:安藤智美
撮影監督:福世晋吾
編集:西山茂(REAL-T)
音響監督:明田川仁
音楽:井内舞子
OPアーティスト:fripSide
EDアーティスト:岸田教団&THE明星ロケッツ
アニメーション制作:J.C.STAFF

<キャスト(敬称略)>
御坂美琴:佐藤利奈
白井黒子:新井里美
初春飾利:豊崎愛生
佐天涙子:伊藤かな恵
食蜂操祈:浅倉杏美

アニメ『とある科学の超電磁砲T』公式サイト

関連記事