『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』、『キッチン戦隊クックルン』……ストーリーと楽曲双方を楽しめる実写戦隊番組

 また、NHK Eテレで月曜日から金曜日まで、毎日午後5時45分から放送されている『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』も特撮ではないが、男女問わず人気の実写戦隊モノだ。同番組は2013年から2年間放送されていた『すすめ!キッチン戦隊クックルン』の後継番組で、現在は4代目の“クックルン”たちが出演している。アクション等はなく、悪の軍団“ダークイーターズ”から攻撃を受ける場面はショートアニメで放送された後、実写でクックルンのメンバーであるアユ(川瀬翠子)、コムギ(垂水文音)、フキノスケ(森田拳)が料理の仕方を紹介。出来上がった料理のパワーで敵を倒すという流れになっており、ストーリーを楽しみながら食育が学べると好評だ。同番組でも、オープニングテーマ「アーユーレディ?キッチン戦隊クックルン」を歌って踊るのは3人のキャストたち。振り付けはシンプルで、曲の長さも1分に満たないため、テレビを観ている子供たちもすぐに覚えて一緒に踊ることができる。

 今回紹介した『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』や『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』のように、ストーリーと楽曲の両方をより楽しめるのが新しい実写戦隊モノ。まだまだ番組の数自体は少ないが、『ファントミ』映画化の流れを受けて、これからどんどん人気を増す予感がする。

■苫とり子
2019年春からフリーライターに。
主にコラムやライブ・イベントのレポートを執筆しています。
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