超特急、2020年幕開けのライブで見せた新たな魅力 『Revolución viva』ツアー東京公演
後半ブロックはアッパーな「Drawイッパツ!」でスタート。ツアー直前に公式コール動画(参考)が公開された効果もあり、超特急と8号車が息ぴったりの掛け合いを展開。ここからは8号車との一体感をさらに高めるような人気曲が続く。もともとユースケが担っていたパートを各メンバーが順繰りに声が枯れそうな勢いで叫んでいく「バッタマン」のパフォーマンスなどはまさに圧巻だった。隣の席の人と“連結”する振りも楽しい「走れ!!!!超特急」で本編が締めくくられた。
アンコールでは、8号車と共有する時間の尊さを歌うような「Billion Beats」を披露。流れ星がレーザーで天井に映し出され、落ちサビでのタカシの伸びやかな歌声や、タクヤの感情を解き放つようなダンスにも目を奪われた。ラストにセンターステージで披露された定番曲「超えてアバンチュール」では、曲中恒例の“ヘドバンタイム”にメンバーが前後左右に向かってヘドバン。タカシが寝転がってシャウトを響かせるなど、全力疾走でフィナーレを迎えた。
MCで「(今回は)進化した超特急を見せられたと思う」(タカシ)、「今みなさんがそれぞれ座っている席で過ごした時間を、僕たちが楽しいものにできたなら幸せ」(カイ)などと語っていた5人。今回のツアーでもメンバーのユーキが総合演出に参加しているが、全方位からの視界に配慮したセットや構成、セットリストも含め、8号車を楽しませる工夫が随所に感じられたステージだった。
「2020年も全速力で走っていきたい」というリーダー・リョウガの言葉で締めくくられたこの日。ツアー最終日の5日には6月開催の新たな東西アリーナツアー『WELCOME TO THE BULLET TRAIN DINER』が発表された。「Hey Hey Hey」「Revival Love」など、近年はバンドサウンドをフィーチャーした楽曲が増えており、個人的には『Synchronism 〜Body & Groovin'〜』(2016年)のような生バンドとのコラボにも期待したいところだ。初夏の彼らがどのようなステージを見せてくれるのか、楽しみでならない。