The Winking Owlはラウド×ポップスでさらに大きなフィールドへ Ranmalu復帰で届けた4人の音

 アンコールに入り、観客に煽られる形で「ただいま!」と照れ臭そうな表情で挨拶するRanmalu(Ba)。The Winking Owlは、一度脱退した彼が今年バンドに復帰し、再度4人体制となった。以前から感じていたことだが、この日もRanmaluは明るい笑顔を振り撒き、ステージを躍動的に動き回り、Luiza(Vo)、Yoma(Gt)に寄り添ってプレイしたりと、バンドのムードメーカー的な役割をしっかり担っていた。活気づくステージを眺めていると、本来のThe Winking Owlが帰って来た! という印象を強く持った。

 今年6月に2ndアルバム『ThanksラブレターTOUR2019 <FINAL SERIES>』を発表、それに伴うレコ発ツアー〈FINAL SERIES〉は初となる東名阪ワンマンライブを開催。最終日の11月8日、渋谷WWW-Xには幅広い層の観客が押し寄せた。

 SEが流れると、KenT(Dr)のビートを合図に、Yoma、Ranmalu、最後にLuizaが姿を見せ、「Flame Of Life」で本編スタート。ド頭から壮大なスケールを描くアリーナ・ロック風の曲調で観客を魅了。間髪入れずに「Open Up My Heart」、「Try」、「This Is How We Riot」と明るいポップな楽曲が続き、場内は次第に熱気を帯びていく。

 そこから大人っぽいダークな雰囲気を放つ「Confession」を挟み、中盤にはアコースティックセットで3曲披露。ステージにメンバー4人が横並び状態になると、「When Rainy Days Are Gone」からLuizaの生々しい声色に惹き付けられた。その後の2曲はゲストに鍵盤奏者を招き、最新作の初回限定盤付属CD(アコースティックカバー)からスピッツの「楓」、さらに「The Tears Turn To A Rainbow」をプレイして楽しませてくれた。

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