BoA、日本と韓国の音楽シーンを繋げた功績 4年ぶり『Mステ』出演を機に解説

 BoAが12月13日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演する。BoAが同番組に登場するのは、2015年放送の『MUSIC STATION SUPER LIVE 2015』以来4年ぶり。披露するのは、2004年にリリースされた冬の定番ソング「メリクリ」だ。「LISTEN TO MY HEART」「VALENTI」などに並ぶ、彼女の代表曲であり、2015年にはシングル『Lookbook』の収録曲としてセルフカバーもしている。

BoA / 「メリクリ(Happy 15th Anniversary)」Music Video Short Ver.

 2001年に日本デビューしてからヒット曲を立て続けに生み出したBoA。今や日本の音楽シーンにおいて語るに欠かせないK-POPだが、そのなかでもBoAは“日本と韓国の音楽シーンを繋げた重要人物”といえるのではないだろうか。そこで本稿では、韓国の音楽シーンに詳しい音楽ライター・尹秀姫氏に、BoAが日本で人気を博した理由や、現在のK-POPシーンに与えた影響について話を聞いた。

「日本デビュー時の彼女の音楽性は、J-POPとしての要素が強い印象でした。実際に日本でリリースされた楽曲は日本人の音楽家によって手がけられたものが多く、KARA/少女時代以降にみられる“韓国でリリースした楽曲を「日本語版」として日本で発売するケース”とは異なります。また、ソロシンガーである彼女は、グループのように1曲を分担することなく1人で歌もダンスもやりきるのが前提。デビュー当時弱冠14歳だったことも含めてすべてが異例の存在でした。さらに人気に火をつけたのは音楽番組でのトークです。彼女は、日本でホームステイをしていた経験があったようで非常に日本語が流暢。その対応力の高さによって彼女の愛らしいキャラクターも視聴者に認知されていきました。特に『HEY!HEYHEY!』におけるダウンタウン・浜田雅功さんとのやりとりは、K-POPアーティストからみても憧れでもあったようです。

BoA 보아 'Valenti' MV

 BoAさん以前にも日本進出を試みた韓国のアーティストはいましたが、成功には至りませんでした。そんな中、BoAさんが日本で人気を確立したことで、“日本進出のロールモデル”となりました。BoAさんの所属事務所であるSMエンターテインメントのアーティストには、『今のSMがあるのはBoAのおかげ』という認識があるようです」

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