関口メンディーや佐野玲於らも参戦! KRUMP世界大会『KING OF BUCK』の白熱パフォーマンス

KRUMP世界大会『KING OF BUCK』レポ

 日本でも近年注目を集めているダンスジャンル・KRUMP(クランプ)の国内最大級のバトルイベント『KING OF BUCK 10th ANNIVERSARY WORLD CUP』が11月30日と12月1日、港区・NEW PIER HALLにて開催された。海外からのゲストジャッジを招き、その年のMENS/LADYS/KIDS/TRICKS BATTLE(キャップなどを使ったパフォーマンス)/CREW BATTLE部門の“KING OF BUCK”(BUCK=KRUMP用語で“ヤバい”“最高”などを意味する)を決める一大イベントだ。記念すべき10周年を迎えた今回は、国内からの出場者はもちろん、アメリカやフランスなど9カ国から約130名のKRUMPERが参戦した。本稿では最終日の12月1日の模様をレポートする。

 同イベントをオーガナイズするのは、国内KRUMPシーンの先駆者として知られるTwiggz Famの代表・Twiggz。同チームには小林直己、岩田剛典(以上、EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS)、関口メンディー(EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBE)、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)といったEXILE TRIBEの人気パフォーマーたちが所属することでも知られている。イベントのオープニングには®AG POUNDとしても活動するAKIRA(EXILE/EXILE THE SECOND)、小林、岩田、関口らEXILEメンバーからのメッセージ映像も上映され、過去大会にも出場経験のある岩田は「今日が記念となる一日となるよう願っています」と激励の言葉を送っていた。

 そしてKRUMPの創始者であるTight Eyex、Big Mijo(ともにアメリカ)ら5名のゲストジャッジと1000人を超えるオーディエンスが見守る中、MENSトーナメントTOP16からバトルがスタート。制限時間わずか45秒~1分(CREW BATTLEのみ2分)の中で、足を踏みつけるような“ストンプ”、胸を突き出す“チェストポップ”、腕を振り下ろす“アームスイング”といった基本的な技の精度を競いつつも、自らのエナジーや感情を放出しながら時には対戦相手を挑発し、時にはオーディエンスを味方につけるという“心と心のぶつかり合い”が展開されていく。トーナメントが後半に進むにつれ、出場者たちが至近距離から興奮気味に見守り、ジャッジ5名も全員立ち上がるなど、会場全体が大きな渦に巻き込まれていく白熱ぶりを見せていた。

 バトルだけでなく、豪華なゲストショーケースも同イベントの目玉。前半に登場したのは、ジャンルは違えどTwiggzがリスペクトしているというLiteFeet Nation JapanとCreation Globalだ。ヒップホップとトリックスを掛け合わせた、アクロバティックな“LiteFeet”というジャンルと、細かい足技が特徴の“Chicago footwork”の2スタイルの混合クルーによるセッションにTwiggzも飛び入り参加し、楽しげなムードで会場を沸かせた。

 そして中盤に登場したのは、小学生~高校生の気鋭KRUMPERたちによるJr. ®AGPOUNDと、Twiggz Famのショー。まず、両クルーのメンバーとして活躍する16歳の能城輝心を筆頭に、Jr.®AGPOUNDの面々が破壊力のあるソロやシンクロ率の高いユニゾンを展開。対するTwiggz Famのパフォーマンスには、なんと武知海青、長谷川慎(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)が参戦。それぞれ野性味の強いソロを披露し、全員でのアクロバティックな組み技でも会場を魅了した。入れ替わる形で再度登場したJr.®AGPOUNDには、やはりシークレット参戦の関口メンディー、佐野玲於が加わり後輩たちと息の合ったパフォーマンスを展開。客席に飛び込むほどのテンションで魅せた佐野、ダンスでの“暴れっぷり”が見事だった関口がともに会場を大いに沸かせ、GENERATIONSとは一味違ったパフォーマンスに拍手が鳴りやまなかった。

 そしてTwiggzが「10周年を記念して大事な友達を呼びました」と紹介したのが、イベント終盤のショーケースに登場したKING OF SWAG。前半の2人ずつ組んでのパントマイム的な動きやキックスを使ったダンスが遊び心を感じさせ、ジャンルは違えどキャップやキックスを使ったパフォーマンスも多いKRUMPERたちがワクワクするように見守っていたのが印象的だった。

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