缶缶、Aqu3ra、yama、あっとくん……未来に花を咲かせる歌い手の新星に注目

Aqu3ra

 多様化する歌い手シーンに新風を送り込みつつあるのが、これまでに歌い手・ボカロPとして活動してきたAqu3ra。今年の9月からは、apu3ra名義でも楽曲制作に取り組むようになった。その一作品目となったオリジナル楽曲「チョコレートミルク」は、メガテラ・ゼロ、yamaなどの歌い手に歌われている、洒脱なナンバーだ。

チョコレートミルク / あぷえら feat.初音ミク

 セルフカバーや洋楽のカバーなどからもわかるように、彼の英語の発音がネイティブなに聴こえるのは、ほかにはない彼独自のポイント。彼の作品を聴いていると、今後のシーンが国境を超えた歌い手が活躍できるメルティング・ポットな時代へと突入する可能性があることを思い描くことができる。

あっとくん

あっとくん『CrazyCrash/ラマ』

 最後に紹介するのは、「エロ可愛い」声を武器に人気を獲得しつつある、あっとくん。彼は、今年の8月2日に、6人組動画配信エンタメユニット“すとぷり”のリーダー・ななもり。プロデュースのもと、1stシングル『CrazyCrash/ラマ』でメジャーデビューした配信者。

 「CrazyCrash」の作詞を担当した、ななもり。をはじめとして、彼のオリジナル楽曲制作に迎えられるのは、AKB48の楽曲などを手がけた内山栞や、Hey! Say! JUNPやKAT-TUNなどの楽曲を手がけたシマダユウキなどの錚々たる作家陣だ。楽曲自体のクオリティの高さゆえに、彼の声そのものの魅力も自然と生かされる格好となる。あっとくんは、綿密なバックアップ体制のもとで、今後、さらに活躍の場を広げていくに違いない。

CrazyCrash/あっとくん【オリジナル】

■小町 碧音
1991年生まれ。歌い手、邦楽ロックを得意とする音楽メインのフリーライター。高校生の頃から気になったアーティストのライブにはよく足を運んでます。『Real Sound』『BASS ON TOP』『UtaTen』などに寄稿。
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