Hey! Say! JUMP「獣と薔薇」から溢れる“ギラギラ感”は成長意欲そのもの? 表現力の進化に注目

 Hey! Say! JUMPがギラギラしている。というのは、今夜11月22日放送『ミュージックステーション 2時間スペシャル』(テレビ朝日系)で披露する新曲「獣と薔薇」のこと。「獣と薔薇」は、10月30日にリリースした7thアルバム『PAREDE』の収録曲だ。

 タイトル通り、まるでパレードのように、次々と異なるテイストの楽曲を繰り広げ、聞く者の耳を楽しませてくれる本アルバム。公式HPによると、“夢”と“妖かし”をテーマにした不思議な世界を表現したという。

 “夢”と“妖かし”と聞くと、金曜ナイトドラマ『セミオトコ』(テレビ朝日系)で、山田涼介がセミを演じたことを思い出す。命を助けたセミが理想的な男性となって目の前に現れる、ひと夏の恋。「ファンファーレ!」を聞いて、またあの夢のような時間を思い出し、幸せな気持ちに浸るのもまた一興だ。

 そう、Hey! Say! JUMPといえば、かねてよりキュートでスイートな印象が強い。実際、彼らは可愛い。プライベートでもメンバーの誕生日を祝うために集まったり、年末には全員でプレゼント交換をするのが恒例化したり……出てくるエピソードはいずれもホッコリさせられるものばかり。彼らの持つ、素のやさしさや愛情深さが、きっとそうしたイメージを定着させたのだろう。

 だが、そんなふんわりした愛らしい印象を今回、いい意味で打ち破ってくれるのが「獣と薔薇」だ。MVではオオカミの化身として登場している8人。獲物を狙いすましたような強気な視線。その不敵な眼差しに、生きる力の強さを、つまりはオスとしての色気を漂わせる。 

 もちろん、Hey! Say! JUMPならではの美しいフォーメーションダンスも健在。カウントに乗せて、体をうねらせ、サササッと後退してみせる。そして、激しく動いても、ブレることのない鋭い眼光。まるで、野生動物が群れで狩りをするような迫力だ。そんなうっとりするほどの雄々しさに、改めて彼らの持つ男性美を堪能できる。

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