Kis-My-Ft2、紅白初出場で9年目の悲願達成 ネガティブをバネに新たな笑顔を作ってきたグループ像
Kis-My-Ft2が、『第70回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で“紅白初出場“を決めた。2011年8月のデビューから、実に9年目の悲願達成に、北山宏光も「うれしかったけれど、同時に感慨もありました」とコメントを寄せている。
ジャニーズアイドルにとって、NHKホールはホームとも呼べる場所だ。ジャニーズJr.時代から足繁く通い、ダンスリハーサルを重ね、『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)に出演して、ステージに立つという経験を積んでいく。
ときには、そのリハーサル会場でオーディションを受けたというエピソードを聞くこともある。なかでもKis-My-Ft2にとっては、14年前にジャニー喜多川社長から、そのグループ名を伝えられたという思い出の場所でもあり、今回の“初出場“に胸が熱くなるのも頷ける。
そんな縁深い場所で開かれる『NHK紅白歌合戦』。近年の同番組では、歌手たちの美声に酔いしれるだけではなく、時事ネタを取り入れたパフォーマンスや、異色のコラボレーション、出場者みんなで大合唱を繰り広げるなど、多彩な演出が見どころになっている。
今年も内村光良(ウッチャンナンチャン)が総合司会を務めるとなれば、よりバラエティ色強めの笑い溢れる時間になるはず。その点、Kis-My-Ft2は“待ってました“と言わんばかりに盛り上げてくれるだろう。NHKホールがホームであることに加えて、過酷なロケなどアイドルのギリギリを攻めた笑いに挑戦してきた7人。大いに爪痕を残してくれるに違いない。
なかでも、横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永の4人の活躍に期待が高まる。中居正広がプロデュースした派生ユニット“舞祭組“としても人気を集めてきた彼ら。デビュー当時、前列に立つ北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太と比べて、衣装が地味だったり、露出が少なかったりと、なにかと目についたグループ内格差を、あえてネタにして笑いを生み出す強さを身につけてきた。
ネガティブに負けず、それをバネに新たな笑顔を作る。その泥臭くも、前向きな彼らを見ていると、落ち込んでいる場合ではないように思えてくるのだ。また、苦手なことを弱点として見つめるよりも、好きなことを魅力としてとことん突き詰めていくスタイルも。
料理好き、アニメ好き、美容好き、お笑い好きといった趣味を追求し、オリジナリティ溢れるキャラを確立させた。1級マグロ解体師に合格したり、俳句で専門家を唸らせたり、アニメオタク界隈から一目置かれたり、全身脱毛や独自の美容法を堂々と公表したり、お笑い芸人たちに負けないガヤを入れたり……と、彼らの存在感はまさに唯一無二だ。