JP THE WAVYはなぜ確かなブランドを築き上げられたのか m-flo「Toxic Sweet」参加を機に探る
そしてJP THE WAVYほど、自身の“代名詞”に富んだラッパーもなかなかいないだろう。ハイブランドに身を包んだ〈ネオギャル男(=Neo Gal Wop)〉、「Cho Wavy De Gomenne」に登場するパンチライン〈今まで見たこと無い このType〉をはじめ、〈Sorry〉や〈Wavy〉といった一言でさえ、今や“JP THE WAVY”その人というイメージに直結している。「Toxic Sweet」の☆Takuのバースでも、〈Cho Wavy De Gomenne〉のワンフレーズが効果的に用いられているのが、何よりもの好例といえるだろうか。
最後に、〈Wavy〉という言葉は自身の地元である神奈川・平塚の“波”のほか、第一に“格好いい”という意味合いから選んだとのこと。その意味づけを踏まえるに、現在の彼自身はまさに〈Wavy〉すぎる存在といえる。JP THE WAVYが“謝り”続ける日々は、まだまだ終わりそうにない。
(文=一条皓太)