荻原梓のチャート一刀両断!
BEYOOOOONDS、華々しく1位でデビュー飾る 充実の作家陣がプッシュする新グループの門出
一方で、「ニッポンノD・N・A!」は作詞を野沢トオル、作編曲を星部ショウが務めた一曲で、一聴して分かる小室哲哉オマージュ、かつ、DA PUMP「U.S.A.」へのある意味アンサーのような一曲。日本人への風刺を並べた歌詞と、印象的なシンセリフが組み合わさったことで、享楽的なサウンドのなかにチクリとリスナーを刺激する言葉が詰め込まれたダンスミュージックになっている。
「Go Waist」はVillage Peopleのカバーで、原曲の「Go West」にかけてウエストくびれエクササイズソングとしてリメイク。日本語詞を児玉雨子、編曲を大久保薫が務めている。
3曲とも、デビュー作だからと気負わずコミカルな作風に仕上げている。カップリング曲の雨ノ森 川海やCHICA#TETSUのユニット曲も含めれば、80年代から活躍する清水信之に加え、近年のJ-POPシーンを支える大久保薫や板垣祐介といった敏腕アレンジャー陣と、星部ショウ・児玉雨子・大森靖子といったここ数年のハロプロ作品を支える若手作家が集まり、令和を担う新グループの門出を”みんなでプッシュ”した一枚になっているだろう。
■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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